☆ ページ43
「Aさん〜、いつもおりこうですねぇ〜!いいこ、いいこぉ、はなまるですよ〜」
「11時〜?なんでAちゃんいるの?危ないよ」
「ちょっと!やめてください!な、っ〜!おい小児科医!危ないのは貴方なんですよっ!」
撫でくり回されているお姉さんと、撫で回しているお兄さん。そんな風景を見たからか、アロハのお兄さんまでお姉さんを撫で始める。ちなみに捕食はずっと続いています。あの人寝てないか?お姉さん潰れない?大丈夫?
イケメンに囲まれてる美女なんて、どんな少女漫画……いや、これギャグ漫画だな。
「Aちゃん、今日いっしょかえるんでしょ〜?きりや先生のお家来なよ〜」
「はぁ!?な、1番危ないの貴利矢先生じゃないですか!わ、っ!撫でないで!髪崩れる!」
「Aさん、かわいいですよ〜。きにしないでいいのにぃ〜ね〜」
「パラドッ!この酔っ払いどもなんとかして!ニコちゃんタクシーまだ!?」
「分かった……おい永夢……なぁこれなんで変わっちゃダメなんだ? ダルい……」
「人目につかないようにやれつってんのよ。タクシーすぐそこに1台あって、あ!来た来た!2台来た!」
お姉さんの心から嬉しそうな声が聞こえた。本当お疲れ様です。あとこれは少女漫画かギャグ漫画が教えてください。
じゃあお開きだね、と院長先生の言葉。紫の彼があの人を連れて行くのが少し不安だけど、まぁ背も高いから大丈夫だろう。
「A、今度からはあまり遠慮するなよ」
「ぁ?ぁあ、帰んのか? また来い」
「たのしかったですねぇ〜。おつかれさまです」
「Aちゃん、こんどいつする〜?家〜?」
酔っ払いでも帰る雰囲気というのは分かるのか、イケメン達が口々にそう言う。
本来ならば、お姉さんもキュンとするのだろう。
何せ揃いも揃ってイケメン。モデル集団かと思ったら、まさかの医者。抱き着かれ撫でられ口説かれ……けれど、お姉さんの答えは違いそうだ。
「絶対もう飲み会なんてしません!」
まぁ、でしょうね。
しかしお姉さんは知っているのだろうか。
そういうの、『フラグ』って言うんですけど。
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ツキノワ。(プロフ) - るしゐさん» 返信が遅くなり申し訳ありません! 一般人視点、書くのは楽しかったのですが読んで下さる方がいるのかなぁと思っていたので嬉しいです。ありがとうございます! (4月9日 18時) (レス) @page49 id: e6cc4ca720 (このIDを非表示/違反報告)
るしゐ - こんにちは〜!時差コメですみません…。ツキノワ。様の小説大好きです!!一般人視点、新しくて好きです〜!素敵な小説ありがとうございました! (2月11日 9時) (レス) id: 3376040ee3 (このIDを非表示/違反報告)
ツキノワ。(プロフ) - アイレさん» こんなに古い作品にコメントありがとうございます!読んでくださるだけでも嬉しいのに、コメントまでくださるなんて嬉しすぎます〜! (12月29日 23時) (レス) id: e6cc4ca720 (このIDを非表示/違反報告)
アイレ - え……まさかのパラドがいる!!え…めっちゃ新しい視点で物語読むの想像してた以上に楽しい……素敵な作品ありがとうございます!(*‘ω‘ *) (12月29日 19時) (レス) @page47 id: 2f4437d82e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツキノワ。 | 作成日時:2019年11月12日 21時