貴方と共に。一般人視点。【特撮短編集】

おみくじ パラド ページ40

友人とおみくじを見せ合い、文章を吟味していれば。突然めちゃくちゃに背が高いイケメンが現れて。2人でさっと横にズレた。どうやら女の人と来ているらしいイケメンは、お金を箱に入れる。

「はい、取ってみて」

「どれでも良いのか？」

おぉ、おみくじを知らないのか。外人さんだったりするのかな。顔は外国の顔って感じでも無いけど、なんにせよ初体験なら『凶』とかが出て嫌な思い出にはなって欲しくない。

ちょうど私達の目の前で近いからか。友人がお、と声を出す。彼は大吉。なぜか私の恋愛欄が見えてしまったけど、神様は新年早々私に嫌がらせをしてるんじゃないだろうな。

恋愛 積極的にせよ

大吉というから、てっきり全部褒め言葉かと思えば。そういう訳でも無いらしい。

「思うだけでは駄目……」

今年も良好な耳は、美女さんの声を聞き取る。多分恋愛欄かな。……このイケメンと、だったりはするだろうか。だとしたら私が嬉しい。

「Aは中吉か〜！俺は大吉！これって1番上だろ？心が踊るなぁ！」

可愛いね、なんて友達と言い合う。背が高いけど無邪気。可愛い男性だ。
美女さんは大吉を見ると、普通はおみくじを結ぶこと、でも大吉は御守りにもなるので結ばなくていいことなんかを伝えていく。うんうんと聞く姿は、なんだか忠犬のよう。

私達も結ぼう、と話して。
友人と、悪戦苦闘しながらもおみくじを結ぶ。意外とこれが難しい気がする。ちなみに友人は不器用なので、結局おみくじを粉々にちぎっていた。

ふと周りを見れば。

背が高いから、さっきの彼がすぐ分かった。
そんな彼は美女さんと手を繋いでいて。

積極的にせよ、思うだけでは無駄。

神様、どうやらあの二人が推しカプらしい。

悪酔い 宝生永夢.鏡飛彩.花家大我.九条貴利矢→←☆

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