Case.4 ページ6
「そういえば、どうしてこの家の表札が“工藤”なの?秀一の偽名、沖矢昴でしょ?」
ここに着いた時から気になってた。私もしばらくこの家に潜伏しろと指示が出てるし、何か事情があるなら知っておかないと。
「なんだ、そこは聞いていないのか?」
「…どういうこと?」
曰く、元々身を隠す予定だったアパートが火事になり、やむなく例のボウヤの伝手でこの家に住まわせてもらっているのだとか。
しかも、その“工藤”というのが。
「工藤優作の家…?」
ここが?つい先日マカデミー賞を受賞した、あのミステリー作家の…?
「どうして彼が、私達に協力なんて…」
「例のボウヤが優作氏の親戚だというのでな。その関わりらしいが?」
「…ふぅん。ま、そういうことにしておいてあげる」
秀一ほどの男が、そこまでしか探りを入れてないなんてありえない。けど、そうやってはぐらかすなら聞かないでおいてあげよう。知りたいことは自分で調べる。それが私の仕事だしね。
「そのボウヤ、ここに来てくれたりするの?私も会ってみたいな」
「ああ。こまめに顔を出して情報交換している。それに、隣の阿笠邸にはスクールの友人とよく遊びに来ているぞ」
「そう。じゃあ、近いうちに会えそうね」
一体どんな子なのか、今から楽しみだ。
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胡蝶(プロフ) - カイさん» コメントありがとうございます!キャラクターの“らしさ”の部分は結構気にして書いているので、気づいて頂いてとても嬉しいです!更新頑張ります! (2022年5月19日 23時) (レス) id: 1da46a4e4a (このIDを非表示/違反報告)
カイ - えええ…素敵すぎて今日初めて拝見したんですけど、全て見終わっちゃいました…。キャラクターの性格をよく噛み砕いて書いてる印象を受けました。コナンファンには絶対読んでもらいたいー! (2022年5月19日 0時) (レス) @page35 id: 6aad3c552e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胡蝶 | 作成日時:2022年5月18日 2時