『あー…よく寝た………ん？』ザンザス「……zzz」『ザ、ザンザス！？』ザンザス「朝からうるせぇぞドカス…」ギュウッ…『あああああああっ！？離れろ抱きつくな！！///』 ページ3
ザンザスside
『……すぅ…すぅ…』
あれからAは泣き疲れて眠りについた。
確かに今思えばAの様子はおかしかった。
あれだけボンゴレと戦うことを悩んでいた
奴が、昨日夕方に起きてきて突然、
ボンゴレを潰すと言ったことは、
俺とカス鮫が目を見合わせたくらいだ。
あの時のAの目には、光がなかった。
こいつは今、一体どんな思いで
バンッ！！
スク「いるかぁ！！クソボス！！
Aがいなくなっ」
シュッ、
俺はカス鮫が来たとわかり、
近くにあったワイングラスを
カス鮫の顔にめがけて投げ飛ばした。
パリーンッ！！
スク「ってぇ！！？いきなりなんだ！！
って、なぜAがお前の部屋にいる…？」
ザンザス「昨日、晴戦が終わって
戻ってきた頃、話を聞いて泊まらせた。」
スク「話の流れがイマイチ理解できねぇんだが、俺の妹に何もしてねぇだろうなぁ！！」
ザンザス「静かにしろカス鮫。
こいつが起きるだろうが。
あとカス鮫、今から聞くことを説明しろ。」
スク「説明だぁ？」
ザンザス「Aが昨日、
向こうの嵐の守護者を見ると変な感じになる、
何かをされたわけでもねぇのに殺意が沸くと、
泣きながら言っていた。
……そのことを説明しろ。」
スク「その件については俺も話そうと思っていたところだ。
Aがおかしいと気づいたのは、２日間眠り続けて目が覚めて、ボンゴレを潰すと言った辺りからだった。
目が覚めたAにリング争奪戦のことを
説明した。
その時にあいつが…」
カス鮫が急に言葉を詰まらせ始めた。
ザンザス「あいつとは誰のことだ。」
スク「Aの中にいるAとは真逆な性格
で、Aの影。」
ザンザス「Aの影だと？」
スク「またの名をJOKER…。
死神蝶・ジョーカーの片割れだ。」
ザンザス「その説明をちゃんとしろ。」
スク「さっきから説明してるだろうがぁ！！
…死神蝶・ジョーカーは２人で１人らしい。
JOKERはその死神蝶・ジョーカーのJOKERの
部分っつーわけだ。
そいつの属性は影と霧。
幻覚か何かでJOKERはAに暗示をかけ、
ボンゴレを奴らと向こうの嵐の守護者を敵だと
Aに認識させた、と言うことだろう。」
妹のことはよく知っているな。
さすが兄貴なだけあるな。
ザンザス「その嵐の守護者とはどういう関係だ？」
スク「付き合ってたんじゃねぇのか？
多分だけどなぁ。」
ザンザス「そうか。」
『……なんだよ、今の話…』
ベル「ひーめ♪最近元気ないじゃん。」『最近ボーッとしちゃっててさ…』ベル「そっか…。早く良くなるといいな。」『ベル、ありがとな』→←『あー…何もしたくねぇ…つーか、何をする気にもならねぇ…。』スク「う"ぉぉぉい！！しっかりしやがれぇ！！」『あぁもう！！この変なモヤモヤは何なんだよ…くそっ…！』
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作者名：音紫 架 | 作成日時：2016年8月1日 11時
