経理部の大瀬さん[赤] (ページ16)

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山田「...俺、Aとコンビ組んでなくても優秀だから。」

え？？

今なんとおっしゃいました？

なんかそれって...

『私が必要ないって言われてるみたいなんですけどー。』

なぜ褒めたのにけなされる？！

私だってカチンときたぞ！！

山田「実際、俺一人でもこれだけの成績出せたんだからAがいなくても俺は優秀だから。

山崎さんだって最近、仕事以外に時間使いすぎて成績落ちてるし。」

ああ、つまり。

『全部私が悪いって言いたいんですか？』

むっかー！！！！

山田「お前も男にばっか色目使ってないでちゃんと仕事しろよ。」

カッチーン！！！！

もう頭きた！！！

『だいたい、一回山崎さん抜いたくらいで自慢して、なんて器の小さい男なんでしょうね！！

昔は私がサポートしなきゃ、会議の資料もまともに読めなかったくせに！！』

山田「うるさい！
お前なんか今もエレベーターの階数間違えて、他の部署に出勤するくせに！」

『なーんでそんなこと今言うんですか！！関係ないでしょ！

山田さんだって、コーヒー甘くないと飲めないくせに！！子供か！！』

山田「うるせーばーか！ばーーーか！」

『ばかはどっちですか！！

だいたいね！森若さんのアドレスぐらい自分で聞いてくださいよ！！

山田さんから他の女子社員の名前なんて聞きたくないんですよ！』

怒りに任せて本音が出てしまった。

山田「仕方ないだろ？？
お礼言いたくても森若さんのアドレス誰も知らなかったんだから！」

『はー？？お礼ってなんのお礼ですか！』

山田「あーーーその、いろいろだよ。助けてもらったんだよ！すごく！

だからそのお礼も兼ねてご飯でも誘おうとしたんだけど、だーれも森若さんのアドレス知らないから。

Aだったら知ってんじゃないかと思ったんだよ！」

『確かに知ってましたけど！

でも、あの時狙ってるって言ったじゃないですか森若さんのこと！」