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03. ページ16

私たちが店に入ってしばらく経ったころ

「俺ちょっと便所。」と言って部屋を出たしげ。




その隙に、私は気になっていたことを確認しに受付へ。







『あのー...。もしかして、森山くん?』

眼鏡の店員さんが振り返る。






森「そうだよ、久しぶり。」


...やっぱりそうだ、中学以来だから見た目こそ面影はないが

眼鏡の奥で優しく微笑む姿は変わっていなかった。





『...やっぱり!元気だった?』




森「元気だよ。Aは元気?」





『うん!まさかこんなとこで会えるなんて...卒業式以来?』





森「そうだねー。でも僕は毎日テレビで見てるからなぁ。」





『え、そうなの?知らなかった、ありがとう。』





森「一緒に来た人、重岡くんだっけ?」





『そう。もしかしてさっき、私たちがバレるといけないから人の少ないとこ案内してくれた?』


ほかの部屋は若い女性客でにぎわっていた。






森「Aだって久しぶりの休日くらいゆっくりしたいでしょ?」

...ほんと変わってないな、その控えめな優しさ。






いわゆる森山君とは幼馴染の間柄だった。


小中と同じ学校に通い母親同士も仲が良かった。
高校で森山くんが進学校に進んでから疎遠になっていたのだ。





森「どう?ゆっくりできた?」



『うん、ありがとお陰でたくさん癒された!!

しげ帰ってきたら、私たちもそろそろ帰るね。』




森「またいつでもおいで。」



...きっと森山くんは予約の電話を入れたときから気づいていたのだ。

そして多忙な私たちが少しでも休めるように気を使ってくれたのだ。





重「おい、探したでー。」

しげが私を見つけて寄ってきた。





重「あ、どうもー!! 何、知り合いなん?」




『小中の幼馴染やねん。』




森「いつもテレビで拝見してます。」




重「あ、いえいえ。」




『じゃあしげ来たし行くね!今日はありがと、またよかったらライブとかも来てな!』



森「こちらこそありがとう。そうするね。」




手を振り店を出る。




重「なんか優しそーな男やったな。」


『優しいで?しげにも気づいとったけどなんも言わんかったやろ?私たちが騒がれんように部屋も別に案内してくれてんねんで?』




重「なんやそれ、めっちゃええ男やんけ!!」



『やろー!?』



私はまるで自分が褒められたみたいに嬉しくなった。




重「....ちょっと嫉妬してまうわ。」



『えー?なんか言ったー?』



重「なんでもない!」

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設定タグ:ジャニーズWEST , 夢小説 , 重岡大毅   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:まる | 作成日時:2019年1月19日 21時

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