いたずら ページ8
……ドキリとした?
…いやいや、このセクハラウサギ高校生相手に何を。
「でさ、あの話マジなの」
「あの話?」
「……ヒョンのとこ、行くって」
「あぁあれですか。いえ、行くつもりはありませんが」
「…なんだ」
ならいいや、と布団に頭から潜り込む坊ちゃま。
…あら、照れていらっしゃる?
さっきの私は何を血迷っていたんだろう。
まだまだ高校生、可愛らしいものだ。
「まぁでも、ジョングク様のお相手が面倒臭くなれば…テヒョン様のお言葉に甘えさせていただくかもしれませんね」
少しだけ意地悪を言ってみると、ぶぁさっと見事に跳ね上がる布団。
「……本気?」
驚いたような表情を浮かべる坊ちゃまがおかしくて、つい笑ってしまった。
「なに」
「ふふふ、嘘ですよ。私がここにきてもう七年なんですし、今更異動は致しません。
余程のことがない限りは、いつまでも坊ちゃまのお傍にいますよ」
そう言うと、坊ちゃまはバサッと前に倒れてうつ伏せ状態になった。
…鼻、痛そう。
「……ずるい」
「…あ、え、なにか言われました?」
「別にー。ていうか坊ちゃま言うな」
「あら、出てました?申し訳ありません」
ついこの前までそう呼んでいたのに、何がそんなに嫌なんだろうか。
全く、思春期というヤツは。
「あ、そういえばお夕食ができておりますが」
「んー、行く」
ベットから起き上がり、部屋を出て食卓に向かう坊ちゃまの後ろを歩いていると、不意に坊ちゃまが振り返った。
……なぜかニヤついていらっしゃる。
「…どうかなさいましたか?」
「いやさっきの、ちょっとしたプロポーズだなと思って」
「さっきの…あぁ、そういうつもりは全くございませんのでご安心を」
「ふは、照れてる?
いいよ、俺が貰ってやっても。Aに貰い手なんかいないだろうし」
失礼な、私まだ20ですけど。
若干ムッとして言い返す。(ただの図星)
「何をバカげたことを。あなたには許嫁の方がいらっしゃいますでしょう」
「え、じゃああいつがいなくなればいいの?」
「そういう問題じゃありません」
ついに結婚とまで言い出すようになったかセクハラウサギ。
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もるもる(プロフ) - マテさん» はじまして!いつも読んでいただけてるなんて嬉しいですー!(´∀`*)ユンギ先生、了解しました!今のところどっちの選択肢も希望してくれてる方がそれぞれいらっしゃるので、同時進行になりそうです…。更新はこの作品よりも遅くなるかもしれませんがご了承ください…! (2016年6月21日 22時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
マテ(プロフ) - はじめまして!いつも読ませてもらってます(^^) ユンギ先生のお話読みたいです! これからもがんばってください! (2016年6月21日 0時) (レス) id: 698b8f238e (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - リリさん» ご意見ありがとうございます(*^-^*)なんとかテヒョンが報われるようにしたいと思います!笑 予想していたのと違ったらすいません…! (2016年6月20日 17時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - テヒョンのお願いしたいです! (2016年6月20日 9時) (レス) id: 72d18dc23c (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - ててべくさん» うわーありがとうございます(*/ω\*)待っていただけて嬉しいですーー!!! もっと更新早くなるように頑張りますね!! (2016年6月18日 19時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もるもる x他2人 | 作成日時:2016年2月22日 17時