ウサギなご主人 ページ45
「……ほら、着いたよ」
「あ、なんか話そらした」
「…そらしてない」
グクがあんなこと言うから恥ずかしくなるのは当たり前じゃないか。
さっさとシートベルトを外して車から出、助手席のドアを開けるけど、当のグクは一向に動こうとしない。
「ねえ、出ないの？」
「んー、出るけど」
やけにのろのろと車から降りるグクを不思議に思っていると、ふわりと胸に閉じ込められる。
「…なに今日、何でこんなに…あ、甘いの」
甘い、とか言ったことなくて抵抗があるけれど、今のグクにはその言葉がぴったりで。
「Aって雇われてうちに来てるじゃん」
「…？うん」
「……いつの間にか辞めて他のところに行ったりしないか心配。…今日みたいに」
はっとして頭を上げようとしたけど、後頭部を押さえられて上げられない。
「……今日は…ごめんね。ただ、その……あの変な心境のまま会いたくなかったの」
「変な心境ってヤキモチ？」
「…そうとも言う」
「ふふん」
「笑うな」
「無理かな」
ぐりぐりと私の頭を自分の胸元に擦り付ける。
痛い痛い。
「でも」
「…ん？」
「雇う雇われる関係ってさ、恋人っていう関係よりも不安定だけど、ある意味強固じゃない？」
「…どういうこと？」
「だって私雇われないとお金貰えなくなってに生きていけなくなるし。グクだって私がいないと身の回りのこと出来ないでしょう」
「…ほかの仕事は？」
「たぶんこれが私の天職だから変えたりしない」
「じゃあAはずっと俺のメイドってことね」
「そういうこと」
私にとっても、貴方はずっと私の御主人様なんだから。
思春期で
外見はウサギ
…よりもちょっとレベル高いけど
そんな金持ち坊ちゃまと、
それに振り回されたメイドの話。
fin.
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もるもる(プロフ) - マテさん» はじまして！いつも読んでいただけてるなんて嬉しいですー！(´∀`*)ユンギ先生、了解しました！今のところどっちの選択肢も希望してくれてる方がそれぞれいらっしゃるので、同時進行になりそうです…。更新はこの作品よりも遅くなるかもしれませんがご了承ください…！ (2016年6月21日 22時) (
レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
マテ(プロフ) - はじめまして！いつも読ませてもらってます(^^) ユンギ先生のお話読みたいです！ これからもがんばってください！ (2016年6月21日 0時) (レス) id: 698b8f238e (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - リリさん» ご意見ありがとうございます(*^-^*)なんとかテヒョンが報われるようにしたいと思います！笑 予想していたのと違ったらすいません…！ (2016年6月20日 17時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - テヒョンのお願いしたいです！ (2016年6月20日 9時) (レス) id: 72d18dc23c (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - ててべくさん» うわーありがとうございます(*/ω＼*)待っていただけて嬉しいですーー！！！ もっと更新早くなるように頑張りますね！！ (2016年6月18日 19時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もるもる x他2人 | 作成日時：2016年2月22日 17時
