ぎゅん 【そらちぃ】 ページ4
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(恋愛経験のない上司のあなたと
部下のちゃらちぃが付き合ってます)
今日はそらくんのお家にお泊まりに来ました。
性格からは想像しがたい感じの
なかなかしっかり整頓されている部屋だ。
家具はモノトーン系ばかりだし、
なにより物が少ない。
ベッドは…。
割と大きい。
腰をかけると、ぽよんとベッドの反発で弾んだ。
…少し、寝っ転がってもいい、かな。
そらくんは今お風呂だし、
彼がいない間に彼の香りを堪能しよう。
ぽふっと横に倒れてみる。
ああ、大好きな香りがする。
もう少しその香りに包まれたくて、
布団を被ってみる。
酔いそうな、甘ったるい香り。
だけど心地よくて、なんというか、
あの子はすべてが狡い。
…私、変態みたいじゃん。
そう思い、バッと起き上がった。
すると、さっきと同じ香りに包まれた。
「なにしてたんですか」
耳元で彼の声がそう、囁いた。
彼に抱き締められていると理解するのには
時間がかかった。
実はさっき、暑くて半袖になってしまった。
だから腕の感触でわかる。
彼はきっと今、裸だ。
いっきに身体中の体温が上がる。
こころがきゅって音をたてた。
「そらく、服、着て、？」
「質問に答えて。なに、してたんですか。」
ああ。
一部始終、見られていたのだ。
あの痴態を。
言うしか、ない。
「え、と、あ、あの…っ。そらくん、の匂い、を…
その、堪能してまし、ひゃうっ？！」
言い切らないうちに、そらくんは
私の耳をはむっと食べた。
そして、口を離して言った。
「あんまり、かわいいことしないで。A。」
心臓がぎゅんってした。
素肌と素肌が触れ合う感覚も、
耳元で囁くその声も、
急に呼び捨てで呼んでくるとこも、
全部が、私をぎゅんとさせた。
「さ、ご飯一緒に作りましょ！先輩！」
「ふぇ、あ、うん。ちょ、服着てってば！」
「いいじゃないですか〜、
どうせ後で脱ぐんですから
夜は、覚悟してくださいね？」
ああ、また、ぎゅんってした。
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この設定気に入ったので
だらだら続けると思います
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作成日時：2019年3月20日 22時
