給湯室の嫉妬【そらちぃ】 ページ12
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(部下ちゃらちぃです)
「じゃあ、休憩入っていいよ」
「はいっ、ありがとうございます」
やっと休憩がもらえた。
給湯室に入ろうとすると。
「あ、Aちゃん、お疲れ。」
先輩のえいじさんに会った。
「えいじさん!お疲れ様です!
えいじさんも休憩ですか?」
「うん。」
えいじさんがドアを開け、
私をエスコートしてくれた。
「ありがとうございます!」
「いーえ。」
私は二人分のコーヒーを作った。
「あら、やっさしーい」
「棒読みバレてますよ。
砂糖入りますか?」
「バレてたぁ?
砂糖いいや。俺ブラック派。」
「そうなんですね…。
私一本分入れちゃいます…、
太っちゃうかな…。」
「Aちゃん細すぎだし、
そのくらい入れてもへーきっしょ。」
えいじさんは優しい。そして面白い。
「…お疲れ様です…。」
「っそらくん!…お疲れ様。
休憩もらったの?」
気付かなかった。
ドア開く音しなかったし、ずっといたのかな…。
なんだか申し訳ない。
「はい。…えいじさん、ちょっと俺たち、
お話があるので席、外してもらえませんか?」
「っえ、別に話なんて、」
私の話をさえぎってえいじさんは言った。
「え〜、なんで?社内恋愛、
うちは禁止だよ?」
「べつに、そーゆー話じゃないです。
…とにかく、話すことがあるんです。
席……外してもらえませんか?」
「はいはい」
えいじさんは呆れたように笑った。
えいじさんにはバレてそうだなぁ、
なんて前から思ってたけど本当にバレてるとは…
「あの、」
「…は、い。」
「距離近すぎです。
絶対アイツ、先輩のこと好きですよ。」
「好きじゃないよ、」
「好きじゃないとしても危険です!
男は危険な生き物なんです。
…だから、
Aと両想いなのは俺だけ、にして?」
私は小さく、…はい。と返事をした。
私の家に来た時、
お仕置きを喰らったのはまた別のお話。
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作成日時:2019年3月20日 22時