雨―りょう ページ3
りょう×彼女
こころ「もう、りょう君なんて嫌い！」
そんな思ってもない事を口に出して、私は雨の中傘も持たずに走って家を出てきてしまった。普段は喧嘩なんて絶対しないのに、今日は私がカチンときてしまい喧嘩してしまった。でも、私じゃなくてあれはりょう君が悪いから謝ってくれるまで絶対に家には帰らない。
こころ「雨、結構強くなってきたなぁ」
傘も持たずに家を飛び出して来てしまったから既に体はびしょ濡れで、髪からは水滴が落ちている。私はよく行く公園の土管の中で1日を過ごすことにした。
こころ「寒いなぁ。カイロくらい持ってくれば良かったかな」 ｸｼｭﾝ
体は完全に冷えてしまって、くしゃみが止まらなかった。そして、くしゃみと共に何故か涙も溢れてきた。
こころ「寒いし、寂しいよ…」
こころ「りょう君…。ごめんなさい…」
すると足音が聞こえ、大好きな彼の顔が土管を除きこんだ。彼はとっても安心した顔を浮かべた。
りょう「もう！こんな所にいたの？すっごく探したんだからね」
そして優しく私のことを包み込んだ
こころ「りょう君…」 ｷﾞｭｯ
りょう「こころ、風邪ひいちゃうから帰ろっか」
そう言って私の手を握って、2人で傘に入って家に帰った
りょう「こころごめんね。鏡割っちゃって」
喧嘩の内容は完璧超人のりょう君でも、失敗することがあって、掃除中に私の大切にしてた鏡を落として割ってしまったのだ。その鏡は私がずっと大切に使っていた物だったから割られた事に対してすごく怒ってしまったのだ。
こころ「ううん。私も勝手に出てってごめんね」
りょう「でも、嬉しかったよ。こころが俺の初めてあげたプレゼントをずっと持っててくれて大切に使ってくれてて」
こころ「え、りょう君知ってたの？」
りょう「忘れるわけないじゃん笑、なんせ初めてのプレゼントなんだからね」
こころ「りょう君！大好き」
りょう「俺も大好きだよ」
そう言って彼は私の手に紙袋を置いた
こころ「これ、なーに？」
りょう「開けてご覧、いいものだよ」
紙袋を開けるとそこには可愛い鏡が入っていたそして、小さなメモに【鏡割って、ごめんね】と書かれていた
こころ「りょう君…、もう本当にありがとう！」
りょう「いえいえ」
そして私と彼は横並びに座って思い出話を始めたのだった
------------------------------------
2019.11.20
りょう君イケメンですよね
チョコまん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チョコまん | 作成日時：2019年11月20日 7時
