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spring moon #34
来る時の寒さが嘘の様に、今の私は身体が火照
っているせいか幾分心地良く感じてしまう。
私の手を引く様にして斜め前を歩く彼の大きな
背中を見つめては、恥ずかしさを誤魔化す為に
ちらりとその場で俯いて見せた。
「ヌナ」
唐突にぽつりと呟かれた言葉に反応する様にし
て顔を上げれば、歩みをゆっくりと止めながら
こちらを振り返っていた彼と目が合った。
「うん、ダニエルくん？」
改めて呼ばれた事に不思議に思い、ちょっぴり
首を傾げてみるけれど彼からの返事はなかなか
返って来ない。
「手...繋ぐのやめていい？」
「え、うん...」
余りに真剣に言われてしまう為、緊張していた
が故に暑かっただろうかなんて決まってもいな
い事を考えては、勝手に落ち込んでみる。
けれど、そんな私の気持ちとは裏腹にするりと
手を離した彼はそのまま腕を私の腰へと回した。
思わず身体を強張らせて見せると、恥ずかしそ
うに空いた片手で顔を隠し始める。
「もっとヌナの近くを歩きたいなって思ったん
だけど...こうするしか、方法が浮かばなくて」
腰に回された彼の腕が幾分力強い様な気がして
意識をし始めた途端、急に恥ずかしくなってき
てしまう。
さっきまで勘違いしていた気持ちが、堪らなく
申し訳なく感じてきてしまうのだ。
「ダニエルくんって、ズルイよ...」
彼の仕草を真似する様に両手で顔を隠して見せ
れば、慌てた様に私の顔を覗き込む彼の仕草が
これまた可愛い。
私に対して必死になってくれているんだと思う
と、一人焦って舞い上がっていた気持ちでさえ
隠さなくてもいい様な気すらしてくる。
「ヌナ？」
意地悪をする様に、顔を覗き込んでは必死に大
きな手で顔を覆った私の手を退けようとする。
分かっている筈だと言うのに、まるで何も知ら
ないと言わんばかりに接して来る彼は、本当に
ズルいのだ。
このままでは何だか自分の身体が持たないよう
に思える為、半ば無理矢理に彼から離れるべく
身体を動かしてみるけれど、案の定がっちりと
抱きとめられた彼の腕の中からは逃げられない。
「ヌナって何でそんなに可愛いの？」
「もう...」
ズルい、そう言おうとして辞めてしまったのは
何だかその言葉を彼が望んでいる様に感じてし
まったからだ。
これから映画館に行って、夜が更けるまでには
幾分時間がある筈だと言うのにも関わらず。
この調子では帰りまで持たない様だと、私は諦
め半分に目眩がする程素敵な彼に身を委ねた。
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choi(プロフ) - maryさん» ジソンオンマタイミング！笑 母性本能全開のジソンさんにはオンマ的ドジも頑張ってもらわないと、と思いましてヽ(´o｀；にしても我ながら今のタイミングはちょっと！ですヽ(；▽；)ノ (2018年9月12日 19時) (
レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - あああああ！！ジソンオンマー( ＴДＴ)今は声かけちゃダメー( ＴДＴ)笑 (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ぜひ！！ぜひその番外編読みたいです！！( *´艸) (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
choi(プロフ) - maryさん» ジェファンとの絡みに反応下さるのmaryさんだけなので、密かに凄く嬉しいです！笑 番外編でダニエルくんとジェファンのお話を書こうかな...なんて思っちゃいますヽ(´o｀； (2018年9月12日 11時) (レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ジェファンとの絡み待ってましたー！！やっぱりダニエルくんとジェファンくんの絡み大好きです(*´∇｀)もうウジンに何されたんだ！！笑 (2018年9月11日 23時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CHOI | 作成日時：2018年7月9日 16時
