それ私のスカート！！② (ページ12)

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若「なんか…好きになったから……好きになっちゃって、たまたまかもしれないけどスマホとか拾って話せてよかったです！」

原「もっとあるだろ行け！」

若「別にそっちはそんな気が無くて良かったし…ただこうやって遊びに誘ってくれた事とか、連絡先交換してくれた事とか嬉しくて、本気でそれはそう思ってて…でも嘘だったんだ、他人が仕組んでたんだって気づいて…それが凄い辛くて」

手を握りしめて一生懸命に話している姿に
こっちもすごく辛くなる

若「コイツ最悪じゃんって思った。遊びだったかもしれないけど僕は好きだったから…それが今思ってることかな。さっきまで好きでした。今はさっきよりも嫌いで、でもちょっとだけ好きです。返事はいりません。連絡先は消します」

原「あんたさ、相手の気持ちが分からなくっても仕方ないわ。けど、あんたとあんたの友達の軽率な言動が１人の人間を傷つけた。分からなくってもいい。けど相手の気持ちを想像するくらいやらないと、心がどんどんブスになるわよ」

のぶおがそう言うと
若林くんと２人でわたし達の間を通っていく
２人の後を着いて行こうとすると
隣にいた正義が山上さんの所へ向かった

『正義…？』

東「明智に言っといてって何？」

山「…別に？」

東「アイツにバレたんだろやってること。…ダサ」

少し後ろで様子を見ていると
正義がこっちにやって来る

東「A、行こっか」

『……うん』

東「あいつら行くの早」

『早く行かないと見失うよ』

水族館に入り１番大きな水槽の前で
チケットを握りしめ下を向く若林くんの背中を見つめる

原「泣くな若林」

のぶおの言葉に若林くんが膝から崩れ落ちた

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