ママとおつかいと ページ12
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「あらやだ
お醤油がないわ」
突然、わざとらしく母は俺を見た
チラチラと最初は視線を動かすだけだったのだけれども、俺が反応しないせいか、俺の真横に座り、もう一度
「あらやだ
お醤油とみりんがないわ」
いや増えてんだろ。
何があったんだよ、この数秒で。
「………で」
「買ってこないとAちゃんにお前の過去話するぞっていう脅しだよバカ野郎」
「口調に気をつけてママ」
「公ちゃんママ呼びキモい」
「それ俺も思ったわ
あと公ちゃんヤメテ」
真顔で言い合うあたり、親子だと思う
そして思い出す。
俺の母さん、昔ちょっとワルイコトしてたんだった。やべぇ怖えよ。ママ。
俺は母から預かったお金とメモを手に、外にでた
ちなみに、
砂糖とにんじんと白菜とハンカチと薄力粉と洗剤とティッシュを頼まれた。
どこいった、醤油とみりん。
そしてなぜにハンカチ。ハンカチが売ってるスーパーってのも珍しいと思うんだけど。
.
.
「…あったあった」
スーパー独特の匂いを漂わせたそこで、俺は目的のものを大体は手に入れていた
ハンカチはまじであった。
洗剤の横にあった。驚き。
あとは砂糖だけだ。とコーナーを探す。
すると、見覚えのある後ろ姿が見えた
「Aー」
トス、とカゴでつつく。
するとAは振り返る
「公平…
おつかい?」
この歳でおつかいか…と考えながらも頷く
「今晩、何作ろうか迷ってるんだけど…
何がいいかな」
「エビフライとコロッケ
デザートにみかんだな」
「公平の好物は聞いてないから」
さらっと言ってのけたけど
俺は、こいつの好物を知らない。
「お前の好きなもんはねぇの?」
だから、すこし聞いてみることにした
「…うーん、あんまりないかも」
.
買い物を済ませ、俺は店を出る
隣ではマフラーのないAが寒そうに手を合わせていた
「そーいや太刀川さん、今日は飲みに行くんだよな
お前1人ってこと?」
「え、あー…まぁ、そうだったんだけど…」
「けど?」
「………京介くんが誘ってくれたから、玉狛にお世話になろうかなって思ってて…
お世話になる代わりに、夕飯を作ろうと思ったんだよ」
人が多いと大変だよ、と笑うコイツを見て安心した
よかった、笑えてる。
じゃあな、と俺たちは別れた
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おむ(プロフ) - 二宮さん» 読んでくださりありがとうございます^_^ そう言っていただけてとても嬉しいです！書いてよかったなあと、心から思います！本当にありがとうございました！ (2019年12月25日 23時) (
レス) id: 40b62768f7 (このIDを非表示/違反報告)
二宮 - 完結お疲れ様です！ゆっくり見ました。とても面白かったです！ とてもいい作品でした！ (2019年11月25日 20時) (レス) id: 5c8a1b7b56 (このIDを非表示/違反報告)
藤見日和(プロフ) - 良すぎて爆死 (2016年7月17日 14時) (レス) id: 3600278a3d (このIDを非表示/違反報告)
柚 - とても良い作品に巡り会えて、感動しているのと、出水がイケメンの二つです☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2016年2月5日 5時) (レス) id: 98181381be (このIDを非表示/違反報告)
柚 - ヒャァァ/// (2016年2月3日 20時) (レス) id: 98181381be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらーす
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mucho
作成日時：2015年11月27日 19時
