81話 承諾 ページ33
「で、どうすんのAちゃん」
『いや士道くん流石にそれは…』
「Aちゃんが来ねぇなら俺は行かない」
「なら今回の話はなかったことでいいな。俺は戻る」
「ちょ、ちょっと待ってください！」
部屋を出ていことする彼を帝襟さんが必死に止める。
…もしかしてこの状況って私が受け入れないとフットボール連合の人たちからも恨まれるってこと？っていうか何で私のこと巻き込むの？
『(でも帝襟さんも困ってる…私が色々言われるってことは、帝襟さんはもっと大きい責任を課せられる可能性があるってことだよね？
すごくお世話になってるのにそれは…)』
うーんと必死に考えるが、私がこうしている間にも糸師選手は行ってしまいそうだ。
……ダメだ、私も腹を括らないと。
『…あの！』
「あ？」
『…分かりました、行きます。ただし行きだけです。士道くんのこと見送ったら私は戻ります』
「最低でも5日滞在な、Aちゃん」
『…3日が限界』
「乗った」
楽しそうに士道くんの瞳が細められる。反対に帝襟さんは不安そうだ。
「というわけだから乗ってやるよ、その条件」
「フン、始めからそう言え」
「Aちゃん本当にいいの？断ったって…」
『2週間いないだけマシです…それにU-20代表の選手達にも会えるんですよね？役得です役得…ハハ…』
こうなったら糸師選手含めて全員からサインでも何でも貰って来てやる…いや、そんな勇気ないけど…
『(絵心さんにも報告しないと…)』
_____
「…何でYESって言っちゃうのかなー、Aちゃんは」
絵心さんに外出届けの紙を渡す。分かっていたが、やっぱり怒られた。
『す、すみません。勝手な判断だとは思ったんですけど…お二人に迷惑はかけられないと思って…』
「たく…」
「体調崩したりしないでね。これ、スマホ。あと合宿所の近隣にホテルも予約してるから」
『ありがとうございま…』
電源を入れ、眉間にシワが寄る。画面には大量の着信履歴。名前の表示は“お母さん”。
『(うわぁ…ヤバ…)』
キリッ…と胃が痛む。すると見計らったようにスマホが鳴った。
『…！』
まさかこのタイミングでかかってくるとは思わず、驚いて拒否ではなく応答を押してしまった。
『(あ、)』
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苺子(プロフ) - kaedeさん» コメントありがとうございます！隙あらば夢主ちゃんに構ってアピールする士道くんです（） (2023年1月20日 19時) (
レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
kaede(プロフ) - あは。もうありがとうございます。士道くん最高すぎて逝きそう (2023年1月19日 21時) (レス) @page42 id: 426304659c (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです…！更新頑張ります (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 朝花さん» ご心配ありがとうございます。これからもこの小説を読んでくださると嬉しいです。よろしくお願いします (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 朝花さん» 分かりました！なんかすみません🙇 (2023年1月19日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺子 | 作成日時：2022年12月25日 20時
