67話 第1試合 ページ19
「試合の組み合わせは全部で5試合。最終試合には蜂楽廻がCチームとして参加。
それでは早速第1試合Avs.B。まずはランダムに3人ずつメンバー発表です」
イライラしているのも関係なく、数十分後には最終課題が始まった。
アナウンスによるメンバー発表。Aチームは七星くん、氷織くん、そして潔くん。Bチームには千切くんが入っていた。
『(…さー、仕事仕事…)』
救急箱を肩にかける。フィールドに続くゲートは２つ。AかBか…まぁどっちでもいいか…と考えることもなくAチームのゲートに進む。
少しして隣を歩いているのが潔くんという事に気づき、目を擦りながら声をかけた。
『…潔くん、朝ごめんね』
「朝？」
『いやほら…悪態ついたから…』
「え、いや全然いいよ！何かこっちこそごめんな」
『……いや、ごめん。ホント。こんな姿見せたくなかったのに』
家にいる分には別にいい。
ただ学校や外出予定がある時は早く起きていた。学校だってバスで数分の所なのに、わざわざ2、3時間早く起きて過ごしていた。
『(じゃないと相手が嫌な気分になるような態度取っちゃうからなぁ…)』
ため息をつきそうになるがそれを堪える。潔くんは優しいから大丈夫なんて言ってくれてるのは分かっている。だから申し訳ない…
「(…俺としては寧ろ意外な一面知れて嬉しかったけど…)」
「…な、なぁA」
『…なぁに』
「えっと…俺は寧ろ知れてよかっ、」
「そんなAちゃんもかっこええわぁ」
潔くんが照れくさそうに何かを言おうとしていたら、逆隣を歩いていた氷織くんが優しく笑った。
『…そうかな。ただの嫌なヤツだよ』
「普段のAちゃんの優しさは隠しきれてへんよ。ええ子ええ子」
「なっ…」
よしよしと頭を撫でられる。すると今度は後ろから七星くんが顔を覗かせた。
「Aさんにはいっつも感謝してますっす！頑張ってて偉いべ！」
『…』
「わわっ！何だべ⁉︎」
ぎゅっと2人を抱きしめる。可愛い…優しい世界だ…
「お疲れやねぇ」
「(い、いい匂いするっぺ…)」
「ぐっ…(俺が色々言うつもりだったのに…！)」
『潔くんもおいで』
「え、お、俺は別に…うわっ！」
照れる彼にもハグをする。あー、凪くんの言う通り癒されるわ…
「(ちっか…！柔らかっ…！)」
「普段のAちゃんならこんなん出来ひんね」
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苺子(プロフ) - kaedeさん» コメントありがとうございます！隙あらば夢主ちゃんに構ってアピールする士道くんです（） (2023年1月20日 19時) (
レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
kaede(プロフ) - あは。もうありがとうございます。士道くん最高すぎて逝きそう (2023年1月19日 21時) (レス) @page42 id: 426304659c (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです…！更新頑張ります (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - 朝花さん» ご心配ありがとうございます。これからもこの小説を読んでくださると嬉しいです。よろしくお願いします (2023年1月19日 21時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 朝花さん» 分かりました！なんかすみません🙇 (2023年1月19日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺子 | 作成日時：2022年12月25日 20時
