5話 お仕事 ページ6
「Aちゃん、何ぼーっとしてんの。出番だよ」
『え？』
鬼ゴッコが終わると絵心さんに声をかけられる。そして帝襟さんに大きめのボックスを渡された。
「これ救急道具とか入ってるから。あと選手の詳細レポートとか。」
「選手に関しては1人1人しっかり名前と能力を覚えろよ」
『わ、わかりました。ありがとうございます帝襟さん…』
出番、と言われ話の意図を理解する。私は2人に頭を下げモニター室を出た。
えーっと確か1番近い部屋は…ていうかどこも同じ構造で迷いそうなんだけど…
_____
『失礼します』
1番近かった部屋に入る。そして扉が開いた瞬間にこちらに目線が一気に集まった。
…いや、そんなに見ないで…今思えば私大分人見知りなんだけど…
少し、というかものすごく緊張しながらも上ずった声で話しかけた。
『あのここに怪我をした人が、』
「じょっ、女子だー‼︎」
「さっき絵心とかいう人に紹介されてたじゃん！うっわ、むっちゃ可愛いんだけど！」
一気に騒がれヒュッと呼吸がとまる。あれ私の話かき消された？せっかく上ずった変な声でも話しかけたのに？
「ねねね！俺今村遊大！Aちゃんだよね？てかそう呼んでもいい？」
『え…あ、全然どうぞ…あの怪我人は…』
「連絡先を…ってあーっ！スマホ預かられてるんだった！絶対交換したかったのに…っ‼︎」
『あのそれで怪我人は…』
「あ、俺です俺！」
手をあげた坊主頭の彼に近づく。男子高校生怖い…陽キャのテンション…でもあのテンションのお陰で少し緊張がほぐれた気がする。
よし、笑顔笑顔。まずは相手を安心させないと。
『足を捻ってましたよね？痛さは、』
「俺五十嵐栗夢って言います！長所はハングリー精神です！彼女募集中です‼︎」
『興奮なさらないで下さい』
テーピングの道具を出す。いや思ったより元気で良かったよ、うん。
『…よし。他に痛みはありませんか？』
「大丈夫っす！これからよろしくお願いします‼︎あとできればお付き合いを前提にお友達からでも！」
「何言ってんだイガグリ‼︎」
『あはは…お付き合いは無理ですけどお友達なら。はい、よろしくです。』
彼が差し出した手を両手で握る。…あれ、何か心拍数あがってない？
___数秒後に彼は鼻血を出して倒れた。
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苺子(プロフ) - ぺんぺんさん» コメントありがとうございます！読んで頂き嬉しい限りです(*´꒳`*)これからもよろしくお願いします！ (2023年3月18日 23時) (
レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぺん(プロフ) - 最初からとっても面白いので、ついつい熱中して呼んでしまっています･･･。これからも頑張ってください！！ (2023年3月17日 20時) (レス) @page28 id: 0923c869aa (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます！今あなた様に出会えたことに感謝です((更新頑張ります！(*'▽'*) (2023年3月15日 22時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼します!もっと早く見つければ良かったです。好きです!応援してます (2023年3月14日 13時) (レス) id: 0e75ff5f17 (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - アレンさん» コメントありがとうございます！雪宮くんに振り回される夢主です((これからもよろしくお願いします…！ (2023年2月4日 11時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺子 | 作成日時：2022年11月29日 16時
