30話 3rd ページ31
『…なるほど。最初は潔くんと凪くんと組んでたんだね』
「そうなんだよねー。でも前回の試合から24時間経ってるから、もう次の試合して3rdステージに行ってると思う」
『(というか初手から糸師くん含めたトップスリーとぶつかったのが凄いな…)』
確かに潔くん達が2ndステージで終わるとは思えない。まぁ私には無事二次選考を通過してくれることを祈るしかできないけど。
『それじゃあ私はこれで』
「もう行っちゃうの？」
『私も出来る事やらないとね』
それにあんまり長居すると糸師くんに殺されそうだし…目力で。蜂楽くん含め4人に頭を下げ部屋を出る。
次は…3rdステージでの呼び出しだ。急いで階段を降りる。ここエレベーターとかないんだよね…不本意だけど体力つくわ。
_____
『…あのさぁ、凪くん』
『私の仕事はあくまで怪我人とかの対処なんだよね』
「うん」
『それを踏まえた上で今何て？』
「お腹空いたから食堂まで連れてって。めんどくさいから」
『うん、人の話聞いてた？』
はぁーとため息をつく。こんな事で呼ばないで欲しいんだけど…と思いながら頭を抱えた。その後ろでは先程話していた潔くんがいる。
蜂楽くんの予想していた通り彼らは3rdステージにあがっていた。その証拠に2人以外にもう1人いる。彼は凪くんの様子を見てイラついていた。
「おい、クサオ。枕の上に座るな、あと靴下脱ぎっぱなしにするな」
「えー、めんどくさーい」
「放置すんな今すぐやれ！」
『…何か随分大変そうだね、潔くん』
「うん…強い奴らには変わりないんだけどな…あ、一応紹介しとくわ。馬狼と凪。一応今のチームメイト…」
馬狼くんと目が合う。私は慌てて頭を下げた。確か一次選考で最初に潔くんたちと戦ってたチームの人だよね。でもひたすら怖い…ヤンキーっぽい…
「おい、お前」
『は、はい』
「換気の為に扉開けとけ。あとそこの面倒臭男連れてさっさと食堂行け」
「え、でも私仕事が…うえ、」
「早く行こー」
凪くんが背中から抱きついてくる。ちょっ…身長差考えて…
踏ん張っていると馬狼さんが救急箱を持ってくれる。『え、』と思っている内に彼はスタスタと食堂へと向かっていった。
『(……人は見かけによらないな)』
「メイド・バロウ」
ボソッと呟かれた凪くんの台詞に吹き出しそうになる。そこは優しいとかでしょ…
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苺子(プロフ) - ぺんぺんさん» コメントありがとうございます！読んで頂き嬉しい限りです(*´꒳`*)これからもよろしくお願いします！ (2023年3月18日 23時) (
レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぺん(プロフ) - 最初からとっても面白いので、ついつい熱中して呼んでしまっています･･･。これからも頑張ってください！！ (2023年3月17日 20時) (レス) @page28 id: 0923c869aa (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます！今あなた様に出会えたことに感謝です((更新頑張ります！(*'▽'*) (2023年3月15日 22時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼します!もっと早く見つければ良かったです。好きです!応援してます (2023年3月14日 13時) (レス) id: 0e75ff5f17 (このIDを非表示/違反報告)
苺子(プロフ) - アレンさん» コメントありがとうございます！雪宮くんに振り回される夢主です((これからもよろしくお願いします…！ (2023年2月4日 11時) (レス) id: b537714951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺子 | 作成日時：2022年11月29日 16時
