REBORN！無感情,無表情引きこもり少女は若返りトリップしました。 (ページ31)

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＊怖い話をしましょうページ31

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「主人♪ 夜と言えば、怖い話ですよ！！」

朱雀は超ご機嫌の様で、スキップして僕に抱き着くとそう言った。

けれど、僕からしたら、夜＝睡眠なんだけどね。

「えぇー廉魔、怖いぃ～～助けてぇ、A君～～」

そう言い、僕の腕に抱き着こうとした偽姫の間に雲雀が入り、僕に抱き着いたので逃れられた。

今日はお風呂はない様で、明日の朝に風呂に入るらしい。

お風呂に入らないので、今は女だ。そして今の格好は着物。

「(という事は、偽姫廉魔って物凄く汚いし、泥付くよね。ナイス、恭弥君！)」

そう思い、朱雀と雲雀を引き寄せ、出来るだけ隅っこの布団を選び、三人で入った。

右には朱雀、左には雲雀が寝転がっている。

「A君と朱雀ちゃんと雲雀さんって仲良しだね！！」

ニッコリとした笑みを浮かべて、京子は言った。

僕らは顔を見合わせた。僕は手を振り、朱雀は笑い、雲雀はそっぽを向いた。

「ほんと、アンタら仲良しだわ。呆れるくらいに」

花はそう言うと、京子の手を引き、僕らの隣の布団に入った。

草壁、持田、偽姫はバラバラの布団に入る。

だが、これでも結構密着している。布団から顔を出せば、皆の顔を窺えるくらい近い。

消灯時間までは結構時間がある。

僕らは、自分の知っている怖い話をする事にした。

トップバッターは朱雀と京子と黒川だ。

「これは本当にあった話です」

朱雀はいつもより少し低い声を出して言った。

「私たちは、並盛小の二階のトイレでいつも通りにお話を楽しんでたの...」

京子は黒川の腕にしがみつきながら、震える声を出して言った。

黒川は、京子をあやしながら、少し強張った声を出して言う。

「そうしたら、さっきまで誰も入っていなかったはずのドアが閉まったのよ」

「僕たちは驚き、閉まったドアを睨みました」

朱雀は僕の手を握りながら、一生懸命に言う。

続けて、黒川が低い声で叫んだ。

「そうしたら、出して、出してぇ！！助けてよぉおお！！！！」

「ヒィッ！！」

いきなり叫ばれ、驚いた沢田は短い悲鳴をあげ、布団に包まっている。

「って言いながらドアを叩く音がトイレに響いたの」

ビクッと肩を揺らしながら京子は言った。

朱雀は、ギュウッと冷や汗の滲んだ手に力をいれながら言う。

「怖くなった僕と京子は、花の手を引いてトイレから出たんです」

「次の日、そこのトイレに大勢の女子を連れて入ったわ」