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白石side
「どうされますか？」
葉山先生のお母さんの知り合いも沢山来ていた。
酸素を増やすか、増やさないかの決断。
私は、葉山先生に言うことは出来ない。
「私達は…、じゃなくて、海宙…
あなたが決めて、」
お母さんの知り合いは、そう言う。
「葉山先生、どうする？」
灰谷先生が声をかけた。
『もう、…もう、楽にさせてください』
「海宙ちゃん…、あのね」
“ドクターヘリ、エンジンスタート”
出動のサインが知らされる。
なんで今になって…
今日のヘリ担当は
藍沢先生と葉山先生、雪村さんだ。
「葉山、どうする」
藍沢先生は立ち止まっている葉山先生に言う。
「お前が行くか行かないか決めろ。
向こうは今、助かるまで医者を待ってる。心配なら…見届けたいなら行くのはやめとけ。他のフェローに行かせる」
藍沢先生はそう言って雪村さんに「行くぞ」と言って先にヘリポートへ行く。
冴島さんは、ずっと葉山先生を悲しそうに見つめていた。
彼女も、数年前に同じようなことがあったから。
「海宙？」
緋山先生も葉山先生に声をかける。
葉山先生は走って病室を出て、ヘリポートへ向かう。
ドアの近くにいた横峯先生と肩がぶつかったが、止まらずにヘリポートへ行った。
雪村side
私達は先にヘリポートへ行って、ヘリへ乗った。
出動まで残り少ない。
「あの、もう1人のドクターは？」
「今来ます。」
「確か今日は…葉山先生でしたね、分かりました」
早川さんは来るのを待つ。
「彼女、今大変なんです。」
「あぁ…、お母さんですよね。って、来ました」
葉山先生はヘリに乗って、私の前へ座ってヘッドセットをつける。
「ほんとに、いいんだな」
藍沢先生は葉山先生を見て言う。
「葉山先生、？大丈夫？」
『…大丈夫、、いいんです。』
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作者名：し る う ぁ | 作成日時：2022年7月27日 23時
