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『あぁ、山田兄妹か。』
ろ「Aちゃん、それ本人の前で言ったら
フルールさんのエンドオブワールド飛んで来るよ? 」
――山田兄妹と呼んでいる山田花子と太郎。
……もとい、妹のフルール・デ・ビエルニガテと兄のアラン。
96「あれは普通に痛そうだったねぇ」
『そんな他人事みたいに……。』
96「だってAがその攻撃食らったとき、今までにないくらい表情が強張ってたし。
その後高熱出して倒れたのは誰だったかなー? 」
ろ「確かその攻撃の後だったよね、Aちゃんの魔力が奪われちゃったのって。
でも格好良かったな〜、戦闘中のAちゃん!
僕たちは戦えないからって最初に安全な場所に誘導してくれたし!」
頬に手を添えて恋焦がれるように周囲に花のオーラを撒き散らすろん。
96「誘導っていうか、吊るされていた看板の線を切って私たちの前に落として壁にしたんだから
こっちの方が危険すぎるでしょ。」
クロは、クククと腹を抱えて笑った。
『仕方ないだろ。壁はほとんど崩されていたし、なかったら作るしか方法が思いつかなくて……。』
96「ま、でも助けてもらったことには変わりないから、もちろん感謝してるよ。」
さぁさぁ飲んで飲んで、と飲み会で上司のご機嫌取りをするように
空になったティーカップに紅茶を注ぐクロと、
さぁさぁ食べて食べて、とクロと同じようにお菓子の乗せられたお皿を寄せられる。
『それにしても、要は何であんな 変 態 なわけ……。』
96「あちゃー、もう既に被害者が。」
ろ「僕は彼のコレクションを否定するつもりはないよ〜、
まぁ物には限度ってものがあるけれどね。」
呆れたような冷や汗を浮かべる二人。
『コレクション? 』
「「ブルマの話じゃないの!? 」」
二人は声を揃えた。――ブルマ?
私が首をかしげていると、二人も同じように首を傾げる。
96「あぁ、スク水の方か。」
ろ「太ももの方じゃなくて?」
『……え? あー、うん。なんだろう、面倒臭そうだからもう良いや。
私の予想以上にヤバい奴っていうのはわかった。』
ろ「そこら辺の話は、波尾先生の方が詳しいかも。」
96「あの絶対領域馬鹿教員ね……店長の部活の顧問もしてるんだっけ。」
ろ「そうそう、この間も空き教室に入り浸って何か話してたし――」
わいわいと会話を続ける二人を横目に、私は目の前のクッキーに手を伸ばす。
ふと、要の持ってきたクッキーを思い出した。
――また、食べられるかな。
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まだまだ扱いが雑すぎる!!なのでもっと有名になって見返してやろうと思う(暗黒微笑)
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リル(プロフ) - うああっ!久々の戦闘シーン!夢主ちゃんかっこいい〜。 (2018年6月18日 19時) (レス) id: 2e93d67cbd (このIDを非表示/違反報告)
ミッシェル(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます〜〜!めちゃめちゃ嬉しいです!もっと可愛くかっこよく魔法少年キラキラさせないとですね!頑張ります! (2018年3月30日 14時) (レス) id: a50b082e12 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - いや、そーいう意味じゃなくて、要ちゃんが可愛いすぎてヤバいんです!ミッシェルさんの要ちゃんも、可愛いくて、かっこよくてヤバい! (2018年3月30日 13時) (レス) id: 2e93d67cbd (このIDを非表示/違反報告)
ミッシェル(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます〜!私も書いてて性格が迷子になりつつあってヤバいと思ってます(( ちょこちょこ更新しますのでその際はまた見ていただけると嬉しいです! (2018年3月27日 17時) (レス) id: a50b082e12 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 要ちゃんヤバいなぁ……。更新頑張ってください! (2018年3月27日 16時) (レス) id: 2e93d67cbd (このIDを非表示/違反報告)
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