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『そういうのいいから、大人しく焼いて持ってこい。』
「もう素直じゃないんだから〜。
そうだ、この前駅前に出来たケーキ屋なんだけど、これから一緒に―― 」
『行く。』
半ば食い気味で返答する。
仕方がないじゃないか、ひとりでケーキ屋はハードルが高いし、
唯一親しいと言える二人の友人は片方がお菓子作りのプロなせいで
レシピの勉強会になるに決まっている。
「本当!? よかった〜、断られたらどうしようかと思って。因みにここなんだけど――」
要がスマートフォンの画面を操作する。
店名を検索かけているのだろうか、スマートフォンを覗き込む。
「――ちょっと、Aちゃん顔が近いよ。そんなにちゅーして欲しいの？ 」
『……はぁ？ 』
なんなんだこの自惚れ馬鹿は。
文句の一つでも言ってやろうかと顔を上げるも――
――また、唇を奪われる。
しかし、今日は前回よりも相当短い。
舌を入れることも、口を開けることもなく、ただ一瞬唇が触れるだけで終わった。
――心のどこかで、名残惜しいと思っている自分が憎い。
「んー、もうちょっとキスしていたいけど、ケーキ屋閉まっちゃうから我慢我慢。」
『は、ケーキ屋ってこれから行くの……？』
「さっきこれから一緒にどうか、って聞いたじゃんか！
途中で割って入って来たから聞いてなかったんでしょ。」
人差し指をおでこに押し当てられる。
まるで子どもが母親にお説教を受けているような感覚。
「さ、ほらデートだよデート。
クリームたっぷりのケーキ食べてほっぺた落っことしに行こうね〜。」
立ち上がった要に手を引かれて私も立ち上がると、
さぁさぁ、と背中を押されて学校を後にする。
『……って、デートって、そもそも私たち付き合って無いでしょうが。』
「えっ」
今世紀最大の衝撃を受けたかのような顔になる要。
まるで昔の少女漫画のワンシーンのように衝撃が走っているようだ。
「んー、確かに僕はAちゃんが好きだけど、
Aちゃんはきっと僕のことをただの変.態としか思ってないだろうし……。」
人差し指を唇に当ててうーんと唸る。
『よくお分かりで。』
はぁ、と溜め息を吐く。
すると何かに気がついたようで、私の前に立ったかと思えばくるりと振り返り顔を寄せる。
「じゃあ、Aちゃんは女の子になることを目標に。
そして僕は――Aちゃんと正式にお付き合いをすることを目標に――ね。」
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リル(プロフ) - うああっ！久々の戦闘シーン！夢主ちゃんかっこいい〜。 (2018年6月18日 19時) (
レス) id: 2e93d67cbd (このIDを非表示/違反報告)
ミッシェル(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます〜〜！めちゃめちゃ嬉しいです！もっと可愛くかっこよく魔法少年キラキラさせないとですね！頑張ります！ (2018年3月30日 14時) (レス) id: a50b082e12 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - いや、そーいう意味じゃなくて、要ちゃんが可愛いすぎてヤバいんです！ミッシェルさんの要ちゃんも、可愛いくて、かっこよくてヤバい！ (2018年3月30日 13時) (レス) id: 2e93d67cbd (このIDを非表示/違反報告)
ミッシェル(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます〜！私も書いてて性格が迷子になりつつあってヤバいと思ってます(( ちょこちょこ更新しますのでその際はまた見ていただけると嬉しいです！ (2018年3月27日 17時) (レス) id: a50b082e12 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 要ちゃんヤバいなぁ……。更新頑張ってください！ (2018年3月27日 16時) (レス) id: 2e93d67cbd (このIDを非表示/違反報告)
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