【JO1】chocolate ×Syoya× (ページ1)

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碧「はよ」

「おはよっ」

大学に入って2回目の春。
まだ桜が咲く頃、門のところで寄りかかってるのは
高校から仲良くしてる碧海と

「木全くんもおはよ」

翔「おはよっ」

「何食べてるの？」

翔「ん？チョコレート」

いつも何か食べてるなぁって印象の彼。
最近はチョコレートにハマってるみたいで

碧「翔也のチョコ美味いよ」

「え、そうなの？どんなやつ？」

碧海から話は聞いていたから知ってるくらいで
ほとんど話したことは無くて。

翔「あっ一個あげるよ。手、出して」

私はそのくれると言った行動に驚いた。

それにてっきり一粒なんだと思ったら
包みごとくれて。

「え？いいの？」

翔「それ、一粒めっちゃ小さいの(笑)」

「ありがとう(笑)」

講義室に行くと碧海は別の部屋で
私と木全くんが同じ。

私はどの講義も1番後ろの窓側。

いつもなら離れて座る彼だけど

翔「隣良い？」

「うんっいいよ」

今日は隣に座る彼。

翔「これ、めっちゃオススメなんだ。
開けてみて？」

「え、可愛い(笑)」

翔「ふふっでしょ？」

私の反応に満足そうな顔をしながら
ノートとかを出していて

一粒口に運ぶのをみてたのか、どう？って
聞いてくる顔が可愛くて

「美味しい」

翔「でしょ？」

2人で小さいチョコレートの話で盛り上がった。

1年前は全然話しもせずに
お互い知ってるだけだった。

2年になってこの一粒のチョコレートを
機に何かが変わろうとしていた。