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翔也と並んで受ける講義は今は当たり前。
この距離になったきっかけはひとつのチョコレート。
「碧海ー、純喜くーん」
碧「お疲れ」
純「ちゃんと聞いとった？(笑)」
翔「大丈夫ですよ(笑)」
門の近くで待ってる2人に声をかければ
笑顔で迎えてくれる。
この4人になったのもチョコレートがきっかけ。
翔「はいっこれ、2人に」
碧「え、ほんまに？」
純「ええの？」
「気に入ってもらえたら嬉しいなぁ」
碧「ありがとう。大切に食べるわ」
純「めっちゃ嬉しい！」
翔「良かったね(笑)」
「翔也もね(笑)」
碧「じゃあ俺らは行くわ」
純「ほな、またな」
ちょっと寂しい気もしたけど
この後は翔也と夕飯。
翔「どうする？どっか寄って行く？」
「買い物したいんだけど…」
翔「良いよ？」
「ありがとう」
翔「凄い楽しみなんだ(笑)」
「そんなに期待しないでよ？(笑)」
翔「食べるの好きだからね」
「美味しい食べ物よく知ってそう…(笑)」
翔「作ってもらえるのは別物だよ」
改札を抜けて電車に乗り込むと
前と同じように私は座って翔也は前に立つ。
女子高生とかと帰宅時間が被ったのか
多く感じる中、スマホを触る翔也をみて
あの人かっこいいって言ってる声が聞こえてきた。
翔「気にしなくて良いよ」
「…何でわかったの？(笑)」
翔「顔。出てるよ？(笑)」
「うそ…」
かっこいいのは知ってるよ。
でも、笑うと可愛かったりも、するの。
そうやって、心の中で対抗心出してたら
顔にも出てみたい。
何駅か過ぎたあたりで隣が空いて自然と座る彼。
「何食べたい？」
翔「一緒に作れるものが良いなぁ。
ハンバーグ？定番すぎ？(笑)」
「ううん、助かる(笑)」
長い長い電車に揺られて
いつの間にか私は翔也の肩に
頭を乗せるようにして眠りについていた。
彼の香りに包まれるかのような
感覚を味わいながら…
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作者名：Chii。
| 作成日時：2021年10月5日 23時
