3-34 粒目 月島side ページ35
ようやく合宿が終わり、
帰り支度を始める。
次は1週間の長期合宿。
そのあとすぐ
水宮の試合と春高予選。
また日程は被った。
今回も申し訳なさそうに頭を下げた水宮。
大地さんはもちろん全員
それまで勝っとくから頑張れよ。と声をかけた
でも水宮はなんとも言えない顔。
君が大きな舞台で頑張ってる。
それが全員のモチベーションを上げてること
君はもう少し気づいた方が良いよ。
ただ、僕みたいな奴が
本気でダーツをやる水宮に
そんな事言う資格はないだろう。
ぼんやりして荷物を運ぶ水宮。
さっきまで楽しそうに
梟谷を、…赤葦さんを見てたのに…。
複雑な気持ちで彼女に近づいた。
月「遅い。なに？ぼーっとして。」
ゆっくり顔をあげる水宮。
水宮が持つ荷物を持ち上げる。
貴「え。軽いから大丈夫だよ？」
月「ホントに軽いね。遅いから重いのかと思って。」
ひどーい。と言いながら少し笑う水宮。
貴「なんだかんだ優しいよね、月島。」
月「何も出ないよ。」
貴「…ありがと。」
月「いーえ。」
こんなふうに接するのは
君だからなんだけど…
水宮は自分の手荷物を持って
僕の横に来てご機嫌そうに微笑んだ。
あ。その懐っこい笑顔好きだ。
でももう少し…柔らかく笑えるよね？水宮。
「水宮。」
後ろから声がして
水宮と振り返った。
誰かはすぐに分かった。
水宮に、ちょっと良い？という赤葦さん。
水宮は、うん。と頷いて僕を見た。
貴「月島、先行ってて良いよ。」
今、赤葦さんにも見せた、懐っこい微笑み。
胸の奥の方がザワッとする。
月「いいよ。待ってるから。」
貴「？」
僕は赤葦さんの方を見ながら答えた。
そのあと水宮を見ると
不思議そうな顔で僕を見上げる。
貴「！！」
月「っ！！」
水宮が急に手首を引かれた。
水宮の顔のすぐ近くに赤葦さんの顔が来て
何か耳打ちした。
その時赤葦さんは、ニヤリと笑って
僕を見た。
やられた…,
一瞬の出来事だった。
手首は既に離されて、
今までと同じ距離感で立っている。
貴「簡単には勝たせてあげないよ？」
赤「負けず嫌い。」
赤葦さんは微笑んで
僕を見た。
赤「待たせてるから。これで。」
水宮はうん。と答えて
僕の方を見た。
兎「おーい！Aー！」
僕のところへ戻ると思っていた水宮は、
また足を止めてしまった。
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もも - 水無月のぞみさん» 私は好きだよ？？？？ (3月13日 7時) (
レス) id: 12bc70a190 (このIDを非表示/違反報告)
水無月のぞみ - 元々月島はあんまり好きじゃないので、この話で邪魔して来るのヤダ。もっと嫌いになりそう。 (3月13日 7時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
chocola ぽんむ(プロフ) - コメントありがとうございます！誤字も多く、毎日少しずつの更新ですが、最後まで頑張ります！とーっても励みになりました。これからもよろしくお願いします。byぽんむ (2020年9月28日 3時) (レス) id: ecbc6eb541 (このIDを非表示/違反報告)
narumin(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します！最近こちらの小説を見つけて読ませていただいていたのですが、毎回とても続きが気になる程好きで、更新を楽しみにしています！！応援しています！ (2020年9月27日 23時) (レス) id: 5a86567978 (このIDを非表示/違反報告)
chocola0810(プロフ) - ゆきうさぎ様 嬉しいコメントありがとうございます！赤葦カッコいいですよねー。でもタメ口難しくて苦戦してました…頑張ります！ありがとうございました ぽんむ (2020年9月22日 15時) (レス) id: ecbc6eb541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんむ | 作成日時：2020年9月18日 6時
