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3-31 粒目 赤葦side ページ32

水宮を部屋に送り

さっきまで彼女を覆っていたジャージを着て

部屋に戻っていく。


冷えないようになんて理由をつけて

水宮にジャージをかけたのは

こんな時間に薄い部屋着でいる水宮を

平常心で見ていられる自信がなかったから。




ただそれでも何度か








抱きしめたい。








触れたい。









手を伸ばしかけていた。

水宮が月島の事を考えている時は

手に取るように分かる。




おそらく、大切な後輩を心配しているだけだろう。

ただ、月島はどうだろうか…

片方に気持ちがある以上

何が起こっても不思議じゃない。









水宮への特別な気持ちを自覚しかけた

1年の初めて話したあの日。

その後転校した彼女に

もう2度と会えないと思った時の

あのぽっかり空いたような気持ち。





その気持ちが再会した後から

徐々に埋まるにつれて、

俺の彼女への想いは…









部屋に戻って

相変わらず寝相の悪い先輩をゆする。

赤「木兎さん。少し移動してください。俺の布団まで占領してます。」

兎「んー?あかーし?」

赤「ここです。ここ。」

寝ぼけた木兎さんを誘導した。

木兎さんは寝ぼけて目を擦りながら移動する。









兎「あかーしー。なんかお前いい匂いするぞー…。」









赤「っ!!」




兎「………。」

木兎さんはそのまま眠ってしまった。




ジャージ…!水宮の匂い移った…!?









ゴソゴソ








赤「!」




顔に集まる熱を感じながら

少し焦っていると

後ろで人の気配。

振り向くと起き上がった木葉さんだった。




木「ん。お前戻ったか…」




赤「あ…。」





木葉さんもそれだけ言い残し

パタンと倒れ、再び眠り始めた。

俺はそっとジャージを戻し

眠りについた。

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もも - 水無月のぞみさん» 私は好きだよ???? (3月13日 7時) (レス) id: 12bc70a190 (このIDを非表示/違反報告)
水無月のぞみ - 元々月島はあんまり好きじゃないので、この話で邪魔して来るのヤダ。もっと嫌いになりそう。 (3月13日 7時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
chocola ぽんむ(プロフ) - コメントありがとうございます!誤字も多く、毎日少しずつの更新ですが、最後まで頑張ります!とーっても励みになりました。これからもよろしくお願いします。byぽんむ (2020年9月28日 3時) (レス) id: ecbc6eb541 (このIDを非表示/違反報告)
narumin(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します!最近こちらの小説を見つけて読ませていただいていたのですが、毎回とても続きが気になる程好きで、更新を楽しみにしています!!応援しています! (2020年9月27日 23時) (レス) id: 5a86567978 (このIDを非表示/違反報告)
chocola0810(プロフ) - ゆきうさぎ様 嬉しいコメントありがとうございます!赤葦カッコいいですよねー。でもタメ口難しくて苦戦してました…頑張ります!ありがとうございました ぽんむ (2020年9月22日 15時) (レス) id: ecbc6eb541 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽんむ | 作成日時:2020年9月18日 6時

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