検索窓
今日:9 hit、昨日:56 hit、合計:130,628 hit

3-3粒目 赤葦side ページ3

貴「…電話くれて嬉しかった。」







水宮の表情は、

嫌でも初めて話した日の姿を思い出す。






あの時は何も聞けなかった。




赤「水宮、何かあった?」




水宮は、え。と言って、

少し下を向いてから口を開けかけた。

水宮が何か言う前に言葉をかぶせた。








赤「違うな。聞き方変える。
…何があったの?」





貴「赤葦…くん…」




驚いてる様子の水宮を見つめる。

きっと、聞き方を変えなかったら

何もない。と答えただろう。





しばらく目を合わせて…

赤「後で聞かせて。」

そっと言うと

水宮は小さく頷いた。









客がまばらな店内で

美味しいねとお互い言いながら。

そういえば今日木兎さんが…とか部活の

話をしながら…

居心地の良い時間が流れて。




貴「新作!これ新作!」

目の前のケーキに大喜びの水宮。

幸せそうにケーキを口に運ぶ。




自分の食べかけのケーキを見た時

昨日、あんまんと肉まんを

半分に割って食べたのを思い出した。





食べかけのケーキを1口分フォークで刺した。

赤「水宮。あげる。」




そのフォークの先を

食べさせるように水宮の顔近くまで持っていく。

少し驚いた彼女。




照れてくれたら面白いのに




そう思って、わざと意地悪く笑って突き出した。






貴「じゃあ赤葦くんもどうぞ?」

赤「!」




同じように1口分のケーキを刺して

俺の顔まで持ってきた。




彼女も大概負けず嫌いだな。




ふっと笑ってしまった。





そして同時に、

お互いに出されたケーキを口に入れた。



食べさせ合う形になったケーキを

口に入れながらお互い笑う。




貴「誰かに見られたら終わる」

赤「ホントに」









貴「ねぇ、赤葦くん」




赤「!!」




さっきまで笑ってたのに

急に切なそうな顔で横を向いた水宮。




そういう、急に表情変えたりするのやめて欲しい。




俺は、何?と聞いた?

貴「赤葦くんは、木兎さんが大好きだよね?」

3-4粒目 赤葦side→←3-2粒目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (90 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
196人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

もも - 水無月のぞみさん» 私は好きだよ???? (3月13日 7時) (レス) id: 12bc70a190 (このIDを非表示/違反報告)
水無月のぞみ - 元々月島はあんまり好きじゃないので、この話で邪魔して来るのヤダ。もっと嫌いになりそう。 (3月13日 7時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
chocola ぽんむ(プロフ) - コメントありがとうございます!誤字も多く、毎日少しずつの更新ですが、最後まで頑張ります!とーっても励みになりました。これからもよろしくお願いします。byぽんむ (2020年9月28日 3時) (レス) id: ecbc6eb541 (このIDを非表示/違反報告)
narumin(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します!最近こちらの小説を見つけて読ませていただいていたのですが、毎回とても続きが気になる程好きで、更新を楽しみにしています!!応援しています! (2020年9月27日 23時) (レス) id: 5a86567978 (このIDを非表示/違反報告)
chocola0810(プロフ) - ゆきうさぎ様 嬉しいコメントありがとうございます!赤葦カッコいいですよねー。でもタメ口難しくて苦戦してました…頑張ります!ありがとうございました ぽんむ (2020年9月22日 15時) (レス) id: ecbc6eb541 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぽんむ | 作成日時:2020年9月18日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。