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私は、旦那を押した。
旦那は、うぇ！？という間抜けな声を出して固まっていた。
「ごめん。寝てるね」
さすがに言えなかった。
''浮気してるでしょ''
その一言が言えなかった。
私は静かに泣いた。
崇裕の笑い声が響いて来る。
子供にまで迷惑はかけられない。
そう思いながら、迎えた出産当日。
旦那は、ずっとそばに居ます。
立ち合いさせて下さい。
と言ってくれた。
だから信じたのに、
来てくれたのは息子だけ。
ずっと私の手を握ってくれた。
産まれた。というメールを崇裕にさせると、すぐ行く。と返事が来た
崇裕が付いていてくれたおかげで、元気な赤ちゃんを産めた。
女の子だった。
弟じゃなかったけど、「俺が守ったる」ってまだ慣れていない不器用な抱っこをした。
部屋で話していると、ガチャ___という音がした。
実父
「ごめん仕事で、立ち合いするって言ったのに、出来なくてごめん。」
「ううん。崇裕がずっとそばにいてくれたの。
いいお兄ちゃんになるねって看護師さんに褒められてたよ。」
実父
「そっか、もう崇裕はお兄ちゃんになるのか」
「名 前どうする？」
実父
「決めてあるんだ。『自分』」
「可愛い。自分〜。」
崇裕
「自分〜！お兄ちゃんやでー。よろしくなー」
実父
「ほな、俺会社に仕事残してるから行かなあかんわ。
崇裕、送ってくで？」
崇裕
「うん。自分〜また明日来るなー」
実父
「体調、安静にしとけよ。おめでとう、ありがとう」
崇裕と旦那が出て行ったときは、
正直ホッとした。
その空気におるのが耐えられんかった。
彼が言っていた、''仕事で,,という言葉が
今では信じられなくなった。
____________________現実
実母
「こうなったのは、私自身の気持ちのコントロールが不十分だった。私をそうさせた。
ありえないことをしたと思ってる。ごめんなさい。」
自分
「そうだね。それを言いに来たの？」
崇裕
「それだけやったら、えらい迷惑や。旅行中やったんに」
実母
「それだけじゃないの。崇裕さん、自分さん、話があるの。」
実母
「私と、縁を切って下さい.......」
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作者名：ya*#^^ | 作成日時：2017年3月26日 8時
