酔いが覚めたら。Hikaru.Y

《43》 ページ43

..




あれから時間は経ってるっていうのに
まだほんのり残る唇の感触。


パソコンの打つ文字にミスが多くなった事が

気持ちがふわついてるってのがよくわかる…





｢ねぇA、はやく教えてよ｣



A ｢………え？｣



｢え、うまくいったんでしょ？｣


私、いつか口滑らせたっけ……

光さんが好きって事、友梨さんに伝えたっけ。




.




A ｢どうして知ってるんですか？｣



｢前、言ってなかったっけ？｣




さっきのふわついてた気持ちはすぐに無くなり、今はどうしようっていう不安……


チラッと光さんの方を見ても
丁度物影に隠れてて表情も何も見えない






A ｢友梨さんちょっと……｣


友梨さんに近付き耳元でコソコソと確認してみた、


.





A ｢私、その……


光さんと、、付き合ってるって言いましたっけ？｣



｢…………はい？！？！｣




なにこれ。

知ってないようなこの反応はなんですか友梨さん





｢待って、八乙女、は？｣



光 ｢………｣



A ｢え？友梨さんこの話してたんじゃ、、｣


私の顔を見てブンブンと左右に首を振るから、
やってしまったって凄い落胆に襲われる。





.




宏太 ｢なに！！光がなに！！｣



雄也 ｢友梨さんだけずるいって！｣




ごめんなさい、ごめんなさい

光さん本当にごめんなさい



きっと友梨さんはあの契約の事が上手くいったって聞きたかったんだと思う……






光 ｢うるせ｣



｢いやあんたら八乙女から聞いてよ｣





絶対、絶対

嫌な顔してるんだろうなあ



私がひとりで勝手に浮かれてたから
こんな事なっちゃったんだよね……

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