酔いが覚めたら。Hikaru.Y

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..




A ｢チョコ食べます？｣



光 ｢食べる｣


１時間のお昼休み、
今日は私たち以外は外で食べるみたい



周りも何も気にせず過ごせるこの時間が楽しいな



.





A ｢ふふ、何か付いてますか？｣



光 ｢口の横に付いてる｣



A ｢え、嘘……｣




光さんがずっと見つめるから、
冗談で何か付いてますかなんて聞いたけど


そんな事言うから焦って口の周りを確認、





光 ｢ははっ、嘘だよ｣



A ｢……ほんといじわるですね｣




.


大きく笑ってるとこを見てると不意に好きだなあって感じて、椅子と椅子の少し空いていた距離をぐっと縮めた。






光 ｢なに、仕返し？｣



A ｢んー。じゃあ仕返しします｣



光 ｢ドンと来い｣


仕返しっていうわけじゃないけど

まだ光さんに言ってなかった事があったからそれを今伝えますね……






A ｢あの光さん、


言うの遅くなっちゃったんですけど……｣



光 ｢？｣





こんな畏まって言うことでもないけど、

喜んでくれたら嬉しいです。





.







A ｢私、光さんのこと大好きみたいです｣




ずっと言いたかったけど言えなかった言葉。


とっても恥ずかしいけど嬉しいなあ。







光 ｢……その仕返しはずるいじゃん｣



照れくさそうにしてる光さんだったけど、







.





A ｢……んっ、｣



光 ｢仕返しの仕返し、


俺もAが大好きみたいなので……｣





椅子から腰を浮かし何をするのかと思えば、


唇がふわっと重なった。




光 ｢そんな見ないで、恥ずかしい｣







さっきチョコあげたからかな、


光さんとの初めてのキスはほんのり甘い味がした。

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