酔いが覚めたら。Hikaru.Y

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世間話や特に中身の無い話をしながら
パソコンに向かって資料を打ち込んでいると


宏太 ｢よーし、お昼にしよう！｣




って、宏太さんが言えば友梨さんは一番に喜ぶ。

そして雄也さんも光さんも肩の力がどわっと無くなる


.





私は足元にあるバッグから作ってきたお弁当を。





｢Aも食べに…残念、お弁当かあ｣



A ｢今日お弁当なんです、すみません｣


出来るだけ出費を抑えたいからお弁当を作ってきてるけど、本当はみんなとお昼食べに行きたかったなあ…





入社したての頃はなれない事が多くて
時間が経つのがあっという間だったけど



今はそこそこ慣れてきてやっと休憩〜って感じることも




.



A ｢え、光さん？｣


トイレから戻って来ると自分のデスクにコンビニで買った物を広げる光さんの姿





光 ｢はい、この前の忘れ物｣



A ｢わ、すみません｣




あんなに家でお世話になったのに
忘れ物までするって、私どこまで悪い人なんだろう…






光 ｢あのさ、｣



A ｢……なんでしょうか｣


これは怒られるって覚悟した。

目も合わせてくれないし、いつもと何か違うし……



ぐっと手に力を込めて握った。



.








光 ｢一緒に食べる？｣





とてつもない変化球。


もう近付かないでとか迷惑とか言われると思ったのに
これはずるくないですか光さん……





A ｢はい！お弁当持ってきます！｣


だけど嬉しくて、
ルンルンな気分で隣の雄也さんのデスクに座った。




A ｢この前はほんとにごめんなさい｣



光 ｢全然。あれは俺らの秘密だね｣



A ｢そうですね｣





そう言われてもやっぱり心の中はむずむずしたままで
ご飯も喉を通らないくらい気にしてるんです。

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