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始業式の次の日、
彼の名前は那須雄登くん、ということがわかった。


那須くんは意外と私に話しかけてくれる。
というのも那須くんの前の席は私だからだ。


HR始めるぞーという先生の声がして席に着く。


トントンと後ろから叩かれ振り向いた。


「ねぇ、たまごちゃんー」


「っ!?なんでそれを、」


「浮所が言ってた。Aが入学初日にお弁当忘れてたから俺のゆで卵あげたんだって。ふふ」


「浮所くん.....」


「たまごちゃん」というのは、
入学初日にお弁当を忘れた私に浮所くんがゆで卵をあげたのがきっかけでつけられたあだ名である。


入学当時、私の名前をまだ知らなかった浮所くんは勝手に私のことを「たまごちゃん」と呼び始めたのだった。


「たまごちゃん、プリント来てる」


「あ.......てやめてよ、!」

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作者名:ちょこころね | 作成日時:2018年12月23日 8時

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