御見舞 ページ45
ハリーはだらりと杖を下ろした。
ハリー:レオン先生…ですよね？
A:そう！小さい頃に1回だけ会ったことがあるんだけど……
そう言ってAは微かに顔を歪めた。
A:覚えてないよね！初めまして、ハリー！
しかし次にはいつもの笑顔に戻っていた。
ハリーにとってAは、新学期に紹介された立ち振る舞いの綺麗な先生というだけだったので、何故自分の御見舞に来てくれたのか全くわからなかった。
ハリー:先生は、なんでここに…？
A:誰かと話すのが体に障るのだったら謝るわ。
ただ…貴方とお話がしたくて。とても…ジェームズに似てる
Aは目を細めた。薄く覗いている瑠璃色の瞳は、ジェームズと目の前の少年を重ねているように見えた。
ハリー:先生は、父さんのことを知っているんですか！？じゃあ母さんも…！
A:リリーは私の親友だった、いや…親友よ。
ハリー:…じゃあブラックは…？
笑顔で答えていたAの顔が一変し、とても…なんだか心の中で葛藤しているような…そんな表情をした。
A:そろそろ寝ましょうか。私も寝不足だと明日の授業に身が入らないわ！
窓から差し込んだ月光がAを照らす。
そのままハリーのベッドに背を向け、扉に歩き出した。
ハリー:待って！先生！何か、ブラックについて知ってること…教えてください！
A:……昔のことよ
バタン
扉が閉まる音の後には静寂が。静かな夜がまた始まった。
しまる直前の扉の隙間から、Aのブロンドの輝きが秘密を漂わせて垣間見えた。
ハリーの心は何も解決せず、寧ろ謎を増やした。
その夜は殆ど一睡もできなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珠羅(プロフ) - 更新遅くなり、申し訳ありませんでした！m(*_ _)m (2016年7月11日 23時) (
レス) id: 2a634e4e87 (このIDを非表示/違反報告)
珠羅(プロフ) - ユキさん» ありがとうございますっっっ！！もう課題が終わんない…(T^T)テスト終わったらバンバン更新するので少々お待ちください！ (2016年7月3日 19時) (レス) id: 2a634e4e87 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 定期テスト、大変ですよね・・・。頑張ってください！ (2016年7月3日 17時) (レス) id: f943ecbef8 (このIDを非表示/違反報告)
珠羅(プロフ) - ユキさん» わざわざありがとうございます！読みにゆきます！(´∀｀*) (2016年6月9日 17時) (レス) id: 2a634e4e87 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - あ、私が普段このサイトで小説書いている時に使っているのは、最近二次オタかが進んできたユキです。妖怪○ォッチのやつはグダグダしているので、あまりお勧めしません。他はギャグと言うよりおふざけたっぷりになっています。 (2016年6月8日 17時) (レス) id: f943ecbef8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mg | 作成日時：2016年4月28日 20時
