運命なんて信じない８ (ページ5)

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ん？今日来客なんてあったか？
スーツ姿の男性が入ってきた。
手渡された名刺にはディーラーの名前。

デ「外にご用意しておりますので。」

『ママ？どういうこと？』

「あのね、バパの車ずっと取り替えてなかったでしょ？だから…」

『俺の？』

凜「パパの！ぼくもねママと選んだよ。」

外に出ると新しい車が用意されていた。
俺が今乗っているメーカーのもの。

「どうかな？」

『よく、これって分かったね。』

「前にこれに乗ってみたいって言ってたのを参考にしたの。」

『すごい、これだよ。』

「装備とかグレードは私が選んだけど…」

『いや、ママが選んだならいいよ。』

デ「奥さまはとてもお詳しくて。」

『やっぱりそうでしたか？妻はジュニアカートやってたんで車にはうるさいんですよ。』

デ「なるほど。お気に召していただけましたか？」

『もちろんです。ありがとうございます。』

ディーラーの方が前の車を引き取り戻って行った。

ガレージに車を停めて改めて見てみる。
うん、いいね。

「パパ、どうかな？勝手に決めちゃってごめんなさい。」

『いや、びっくりしてさ。言葉が出ないよ。ほんと驚いた。』

「相談しようと思ったんだけど、サプライズに。」

『サプライズ過ぎだろ？こんなすごいの。しかもさ、俺の理想どおりだし。さすがママ。俺のことよく見てるわ。』

「ふふっ、でしょ？」

『でも。もうこんな高いのは誕生日には要らないからね。』

「今回だけよ。私の貯金無くなっちゃった(笑)」

『もう無くさないようにね。大切に乗るから。ありがとう。よし、凜。みんなでドライブ行くか？』

凜「うん！行くー！」

「えー？準備してないよ？」

『大丈夫。ママはそのままできれいだから。な、凜。』

凜「うん、ママはきれい。」

真っ赤になってる舞香、可愛い。

それにしてもこんなプレゼントもらってしまって
舞香の奴、無理しちゃってない？

よし、明日からまた仕事頑張らねば！