可愛すぎる彼氏〜小話編〜

僕にまかせて？ : YH その1 ページ44

はぁ〜〜〜………
大好きなユリコさんが、帰っちゃった。

しかも、しかもだよ？
僕とチャミナが日本ツアー回ってる間に、なんと入れ違い(T^T)

僕たちが日本にいる間に帰ってきてくれれば、お宅訪問もできたのにさ……。


「所詮は、その程度の縁……というか相性なんですから、いい加減諦めたらどーです？ 鬱陶しい。」


スゴい毒吐きまくりだね、ヒョンを慰める気なんてこれっぽっちもないんだね……チャミナ。


「はぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜………」


「ダーーーっっ!!! そのムダに長くて重いため息もやめてもらえませんか？ こっちまで気が滅入るってか、集中できませんっっ(怒)(怒)(怒)」


「集中って………おまえがやってるのって、ただのゲームじゃん。 僕の心の傷に比べたら、ゴミみたいなもんじゃん。」


「かぁ〜〜〜っっ(怒)(怒)(怒) ナニ言ってんですかっっ!!! コレに負けたら、キュヒョナに高いワイン奢んなきゃなんないんですよっっ!!!」


あ〜〜あ。 ウチのマンネはホントに怖い。


ユリコさんの面影を求めて、ヌナんとこでも遊びに行こうっと。

一応、ダンナであるリョウギに断りを入れてから(ものすごいイヤがられたけど(T^T))ヌナのところへ向かった。


『ピンポーーン♪』


あれ？ 珍しく、リョウタの泣き声が聞こえる。

玄関を開けたヌナが、困った顔をしてリョウタを抱っこしていた。


「ユノくん、いらっしゃい。 ごめんね〜〜、なんだかリョウタがグズっちゃって。」


「どうしたのかな？ なにか僕にできることってない？」


「あ………、ううん。いい。ダイジョブだから……」


「ナニ？なんでもゆって？ 僕らの間で、遠慮なんかしないで？」


「……う……ん……。だけど、やっぱ頼めないよ〜〜。」


「いーから、いーから、ね？」


「うん。 ここ最近ね、リョウタこの時間になると夕方泣きってカンジで毎日グズるんだ。抱っこしてもナニしてもダメなの。………でも唯一泣き止む方法があるにはあるんだけど………」


「うんうん、どんな方法？」


「おんぶ紐でおんぶをして、このマンション出たすぐの所にある、自販機の電光掲示板見せると泣き止むの。だけど………私、昨日肩の筋痛めちゃって、おんぶがキツいんだぁ………」


「じゃ、僕行ってくるよ!!!」


「えっ!? だ、だって……」


「いいから任せて。」


「あの………自分が誰だかわかってるよね？ おんぶ紐だよ？ ダメでしょ………」


ヌナが困ったように笑った。

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