可愛すぎる彼氏〜小話編〜

甘えん坊 ページ43

今日は珍しくリョウちゃんは一日お休み。

なんだかんだ、ひさしぶりだ。

Ｍの活動も忙しくて、韓国にいなければ中国へあわただしく行ったりして………


「んもぉぉぉ………やぁっっとのんびり家に居られるぅぅぅ………」


「ホントに忙しかったよねぇ……お疲れ様。」


「Aーーーっっ!!! 」


お茶でも入れようかとキッチンに行きかけた私を、ムギューーーってバックハグするリョウちゃん。


「あぁ………こうしてのんびり抱き締めるのも、久しぶりな気がするよぉっっ!!! まったく、ボクには家庭があるっていうのに、出張多すぎだよねっっ(怒)」


なんか……アイドルらしからぬ発言だよ？ 中年のサラリーマンみたい(汗)


まるで甘えん坊のコドモみたいに、私にくっつきっぱなしのリョウちゃん。


「ねぇねぇ、A？今日はさぁ、なーんにもしないでゴロゴロしよ？」


甘えん坊のコドモにしては、だんだんとお手々がアヤシク動き始めてるし………と、突然、


「いってぇぇぇーーーっっ!!! な、なにっっ!?」

と叫ぶリョウちゃん。



ふと足元を見れば、リョウちゃんの足にガブリと噛みついて闘志満々な目つきで睨んでるリョウタ。


「アララ……リョウタ、おいで。」


そう言って抱っこをすると、私の胸に顔をこすり付けるようにしがみついてくる。


「あっっ、ズルい!!!」


親らしからぬ発言をするリョウちゃん。


「あのねぇ……最近突然こうなったの。 誰か遊びに来て、ちょっと話してるだけでもこんな状態。」


オンニに聞いたら『あとおい』だろうって言われた。赤ちゃんには多かれ少なかれ、オンマをひたすらに求める時期があるらしい。


「………そーゆーワケなので、リョウタが昼寝するまでは、ずーーっとこんなだと思うよ？」


「………わかった。 寝かせればいいんだよね？
リョウタやぁ〜〜、おいでっっ!!! アッパとねんねしよ？」


リョウちゃんが両手を差し出すも、まっこうから全面拒否。
私にしがみついて離れない。


「アハッ、ムリみたいよ？ やっぱ下心って感じとるのかねぇ？」


「えぇ〜〜〜っっ(T^T) 頼むよリョウタぁ……アッパは今日しかのんびりできないんだってばぁ………」


赤ちゃんの息子を相手に、半べそで懇願してるリョウちゃんが可愛くて、もっと見てたいとも思ったけど仕方がない、助け船。


「はいはい……じゃ、３人でお昼寝しよう？ いわゆる川の字ってヤツね？」


２児の母になった気分だわ(汗)

僕にまかせて？ : YH その1→←なんでだよっっ!!! : HC

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