その2 ページ38
たぶん、育ちがいいからなんだろうね、目上のヒトに対する態度がもうしみついちゃってるんだろうな……。
これでもかってぐらいに恐縮しながら、シウォンさんが言ったのは
「あの……僕が調べたところ、例のバイブルに新刊が出ているらしいのですが……」
つまり、『聖☆おにいさんの続きが読みたい』ってコトなのね。
「なになにっっ7位くん、どーしたの?」
「……ママ……彼は『シウォンさん』っていう名前なんだけど……」
「え〜〜、いいじゃない別に。 だってカタカナって覚えられないのよぉ〜〜。ダメ?」
母がニッコリしながらシウォンさんに聞くと、
「ナナイ……僕はかまいませんよ?」
と、甘やかし発言が飛び出した。 ヤレヤレ……(汗)
「あ、そうそう。 ママ、頼んでたマンガ、持ってきてくれた?」
「ん? あぁ、あのイエスとブッダのマンガ? ちゃ〜〜んと買ってきたわよ〜〜♪」
最近ご無沙汰しちゃってたので、3冊も続刊が出てたらしい。
母がスーツケースから持ってくると、それを見たシウォンさんは、大喜び。
『ハレルヤ〜〜』みたいな勢いで母を抱きしめると、感極まったのか血迷ったのか、ほっぺにチューをした。
「あら、あらあらあらあら、どーしましょっ! ママこんなコトされたら浮気しちゃいそうよAちゃん。」
……あ〜あ、完ぺき、浮かれモードだわ(汗)
「浮気って、大げさな……お父さん聞いたらあきれちゃ…」
「お父さんじゃないわよっ!! チャミくんよっ!!」
イヤ、そんなに力説されても……なんか基本が間違ってない?
「?」
シウォンさんが怪訝そうな顔をしてるので、説明した。
「あのね? ウチのオンマはもともと『ビギ』なのよ。 ものすごいチャミペンなワケよ。 だけど、シウォンさんにポッポされたから浮気しちゃいそうなんだって。笑っちゃうわよねぇ?」
……なんか、目の前の彼が別次元でずれてるヒトだって知らなかったわ……(汗)
真顔で母の両手をそっと包み込むと、
「不貞はいけません。真実の愛を貫いてこそ、ヒトは幸福になれるのです。」
大真面目に語ってるし(-_-;)
私ひとりついていけなかったけど、なんだかこのふたり、意気投合したみたい。
結局、シウォンさんは夕飯もしっかり食べて、ご機嫌で帰っていった。 胸に大事そうにマンガを3冊抱えて……。
まぁ、今日彼がひとりで来てくれたおかげで、少し距離が縮まったと思うから、ヨカッタよ♪
しょーがねーなぁ…… : HC その1→←オンマとお馬… その1
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ちひな(プロフ) - なつさん» なつさんっっっ!!!ありがとうございますっっ!!!すっかり忘れてた.....←オイ 更新怠ってたバチが当たりました.....なんとか....なんとかせねば(大汗) (2016年10月19日 0時) (レス) id: b4e814bcad (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - はじめまして。はじめましてなのに、お聞きしたいことが、、、ピンクのタマゴ2コではなかったでしょうか(・・?)ちょっと気になってしまいまして~_~; (2016年10月18日 23時) (レス) id: 46dcc8c9d7 (このIDを非表示/違反報告)
ちひな(プロフ) - ありかさ~んw怒られそうだけど……ユノちんイジリはホントにノリノリでスラスライケちゃうんですよねぇ~~Ψ( ̄∇ ̄)Ψうはっ(笑) (2014年8月23日 22時) (レス) id: ef6c460203 (このIDを非表示/違反報告)
ありか - 私もいじられユノ大好物です!めっちゃ萌えです〜(*´∇`) (2014年8月23日 21時) (レス) id: 4587e5f1e8 (このIDを非表示/違反報告)
ちひな(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさぁぁん、よかったですよぉ~~ (^-^;) そーですかそーですかwwwイジリたおしてOKですか(ソコまで言ってないって・笑) ユノヒョン、ありがと(笑) (2014年6月30日 16時) (レス) id: ef6c460203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちひな | 作成日時:2013年11月19日 2時