可愛すぎる彼氏〜小話編〜

その３ ページ27

「じゃあさ、あと２時間後に全員練習室なんだぁ〜〜。来ればいいじゃん！！」

ベッキョンくんが言うと、


「そだね〜〜。今日は自主練だから全然ＯＫだもんね〜〜〜♪」

チャニョルくんもうなずく。


「どうする？ あと２時間後に事務所にメンバー全員集まるから来ませんか？って言ってくれてるけど……」


母を見れば、なにやらケータイをいじくっている。


「やったぁ〜〜♪ チャミくんも珍しく事務所にいるんですって！！ じゃ、行きましょっ！！」


恐るべし日本オンマ……(汗) ちゃっかりＭＡＸ様の所在を確かめてるし……。


『一兎を追うなんてアホらしい……掴めるものはなんでも掴め』……通常のことわざとは真逆よね(汗)


母をひとりで野放しにする勇気などとてもないので、私とリョウタもお出かけ準備。


いざ出発！！となったとたん、どっちがリョウタを抱っこするかでケンカし始めたチャンベクさんたち。


おいおい……間に入ってるリョウタが困ってるでしょうよ……まったくもぉ〜〜〜


止めようかな〜〜っと思ったとき、


「あらあら、キョンちゃんもニョルちゃんもケンカはバツよ、バ〜ツ〜！！ リョウタンは、あなたたちよりも会うチャンスがないユリコさんが抱っこしますっ！！」


………キョンちゃんニョルちゃんって………相変わらずヘンなネーミングを………って、当のご本人たちは気に入っちゃったみたいね………わかんないもんだわ。


「キョン♪」「ニョル♪」

嬉しそうだからいいんだけどさ、そんな虫の名前みたいなんでいいの？


車でスタンバってたマネさんは一瞬『ギョッ！！』としてたけど(そりゃそうだ、オバサンと赤ちゃん連れだもん)、さすがはプロ。………というより、マネさんどうしの情報交換バッチリ取れてるってコトですかね？


「はじめまして〜〜。ささ、どうぞ、どうぞ。」

笑顔でドアを開けてくれた。


あっという間にＳＭに到着〜〜。


「あ、ねぇ？ レイカちゃんに『これにサインしてもらって』とか渡されなかったの？」


「う〜〜〜ん？ なんだか預かったような気もするんだけどねぇ〜〜〜、テヘッ♪忘れちゃった♪」


「え〜〜〜〜っ！！ どーすんのっ！！ 人数だってハンパないし、だいいち今をトキメクＥＸＯのサインをその辺のメモなんかにしてもらえないよ〜〜〜！！！」



「どーーしたのヌナ、なんか問題？？？」

後ろから急にハグされた。

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