可愛すぎる彼氏〜小話編〜

アッパがいっぱい ページ3

子育ては、楽しいけど忙しい。

必死だからかな、気づけば季節が変わってたりする。


予定日ビンゴに産まれたリョウタ。 １２月１２日といえば、ソウルは本格的な冬の寒さが訪れていた。


早いもので、リョウタは５ヶ月になっていた。

つまり、今は５月。 若葉の季節。 １２月生まれのいいところは、生後何か月か即答できるところだと、最近気づいた(笑)


最近のリョウタは、よくしゃべるし、よく笑う。

イヤ、もちろんしゃべるってったって、声を出してるだけなんだけど……


「ちょっと、ちょっと！！ A聞いた？今のっ！！」

リョウちゃん、大コーフン。


「『アッパ』だって！！ リョウタがボク見て『アッパ』って言った！！！」


……『ア〜〜』とか『パ〜〜』とか『ウ〜〜』とか『プ〜〜』とか、いわゆる赤ちゃんの『喃語』ってヤツなんだけどね？ たまたま『ア〜』と『パ〜』を続けて言ったってだけなんだけどね？ 夢をこわしちゃかわいそうだから、言わないでおく(笑)


「あーーー、ソレ、このあいだ僕も言われたｗｗｗ」

ミンくん……やめて(汗)


「そうそうっ！ 俺も言われた！ ねぇ、ヒョクも言われてたよね〜？」

どんちゃん……ヒトの家庭を荒らすな(怒)


「仕方ないんじゃない？ リョウギと同じぐらい俺らに抱かれてるんだから、リョウタにしてみればアッパがいっぱいってコトだよｗｗｗ」

ぎゅ……なにか恨みでも？ お？



案の定…………


「キー――ッッッ！！！ もうみんな帰って！！！ しばらく来ないでっっっ(怒)(怒)(怒)」

大噴火。

至近距離にいたリョウタがビクッとして泣きだした。



「ヤーー！ リョウギ！ なにやってんだよ！」

そこへ、たまたまやってきたヒチョルオッパが、慣れた手つきでリョウタを抱き取る。


「リョウタや〜〜、どちたぁ？ おぉ〜〜コワかったなぁ〜〜、よちよち」

……宇宙大スターに『赤ちゃんコトバ』しゃべらせるウチの息子……スゴクない？


と、ヘンなところに感心してると……


「う〜〜〜…ヒック…ヒック…ア〜〜パ〜〜…」

リョウタ……本物のアッパ撃沈させてどーするの？



体育座りで落ち込みまくるリョウちゃんをなだめながら、今でこれだもん、ホントに話すようになったらもっとめんどくさいことになるんだろうなぁ……と、イヤな予感がつのるのだった。

ふたりっきり : KH→←モーニングコール

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