妹、謁見する3 ページ3
「へぇー、あのクソ国王Aを指名して来たんか。」
「みたいやね、グルッペンが人1人殺しそうな顔で城門に現れた時はどうしたもんかと思ったけど……理由聞いて納得だわ。」
「まぁ……新人の顔が見たいと言われたらグルッペンも断れないよね。」
「俺らは滅多に顔見せんから、それはそれで楽で良いんだけど、こういう時何も出来へんよな…。」
『あの、皆さん何でここにいるんですか？』
「「「暇だから？」」」
『トンちゃんにばれても知りませんよ…。』
「シャオちゃんは知らないけど俺とロボロは休憩中だよ。」
総統室から出たAがその足取りのまま特殊部隊の仕事場に戻ると、どこから聞きつけてきたのか、シャオロンとロボロとひとらんらんがAの机を囲んで話し合っていた。
帰る様子もなかったためそのままにしているとひとらんらんがあれ？と疑問に思った声を上げた。
「そういえばこれは緊張しないんだね？」
「たしかに！Aちゃん緊張しぃなのに！」
『あぁ、仕事だって思えれば大丈夫なんですよ。社交会の場は初めてではないですし。今回のはあくまでお仕事で、元王への謁見なので。』
「Aの線引きがようわからん…俺あそこだけは苦手やなー、偉い人と金持ちの集まり。」
「ああ、シャオロンは大先生の代わりに行ったことあったんだっけ。」
「うん、あんときは気使い過ぎてめっちゃ疲れた。」
『確かにシャオちゃんそういう空気は苦手そうですもんね。』
もう一生行かねー…と過去を思い出し、苦い顔をしているシャオロンに苦笑いをしながら、ゾムに頼まれた仕事をざっと提出期限順にまとめて片付けていく。早急に提出が必要なものはすでにゾムに渡してあるはずなので、おそらく今頃グルッペンの手元にわたっていることだろう。
流石に参加とまではいかないが、社交パーティーでの護衛や暗殺は過去にこなしたことがあるAにとってはあまり緊張するものにはなりえなかった。
「まぁグルッペンにトントンにオスマンっているんだから、まずあいつらが変なようにはさせへんやろ。」
「護衛でゾムもついてるんだから心配はいらないよねぇ。」
『私も一応総統の護衛なんですけどね…。』
「あ、着ていく服は大先生が今何着か選びに言ってるらしいで。さっき、上機嫌で城下に降りて行ってた。」
「大先生に任せれば間違いないもんなぁ。」
一抹の不安がぬぐえないと思いつつ、彼女は来る王への謁見に備えて失礼のないように心の準備をするばかりであった。
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零歌 - え、うますぎでしょ！？ 憧れます‼ 続き、待ってます、！ (2023年3月31日 6時) (
レス) @page36 id: 2cc0278ca8 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメル(プロフ) - 面白いところで終わってしまった…！！これからも、気長に作品更新を待っているので無理のないようにしてください！いつでも待ってますから！！！ (2022年8月17日 9時) (レス) @page36 id: 803f58ab86 (このIDを非表示/違反報告)
歴(プロフ) - 小雨さん» こんな更新停滞小説にコメントありがとうございます神作品などありがたいお言葉まで！！そのうちひょっこり現れたらまた楽しんでいただければと思います。 (2020年11月22日 17時) (レス) id: 957608dc41 (このIDを非表示/違反報告)
小雨 - 歴さん。こんにちは！いやー見た瞬間に神作品だと分かりました()更新無理しないでください！出来るときにフラッと帰ってきて下さいね！それまでのんびりと待っておきます！ (2020年11月9日 10時) (レス) id: 459de324fd (このIDを非表示/違反報告)
歴(プロフ) - めっぴぃーさん» こんな更新されてるかも分からん作品にありがたいコメントありがとうございます。のろのろ具合は変わるかわかりませんが、気長に待っていただければと思います。 (2019年1月5日 2時) (レス) id: 957608dc41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歴 | 作成日時：2017年8月15日 21時
