妹、謁見する5 ページ5
『よ、よろしくお願い、します。」
「ふふふ、そんなに緊張せずとも、皆A様を美しく着飾るようにと鬱様に申し付けられたものだけですので、怖がらないでください。」
「用意されたドレスはこちらになります。早速お着替えからはじめましょうか。」
『え”』
おくにすすめばトルソーに着せられた黒を基調としたスリットの入ったロングドレスで、肩から背中にかけて大きくあいている。首の後ろででリボンのようにとめるようになっている。まとめると、身体のラインが出てなかなかに露出度が高い。
スリット込みなのはおそらく何かあった時に少しでも動きやすいようにと、武器が仕込めるようにという鬱なりの考えだろうことは分かったのだが、彼女は自分がこれを今から着るということに驚いていた。
今更無理ですと拒む訳にはいかないので、あとでおそらく絵が邪悪な笑顔で許可を出した総統に文句を言おうと決意しながら着替えていった。
「とってもよくお似合いですよ！」
『めちゃくちゃ恥ずかしい……。』
「やはりA様はお美しい！！」
「私たちメイドの中でも、A様の美しさや気品溢れる所作が、話題になっていたくらいですから。」
『そ、そうなんですか？』
「はい、メイドはあまりお話する機会が無いですし……もちろん、幹部の皆様はお優しい方ばかりですけど。」
「だからA様を着飾るよう鬱様に申し付けられた時はやっとお話出来るとうれしかったんですよ。」
『私も、女の人と話したの、久しぶりかも……。』
「女性同士にしか話せないお悩みもあるかと思われます。もしよろしければ、恐れ多くも私共で良ければA様の話口にでも使って下さいませ。」
「我々口は堅いので、間違っても他の幹部の方には漏らしたりしませんし。」
『嬉しいです、お気遣いありがとうございます。』
メイド達は嬉しそうに笑ってから用意が終わったようで、見惚れるほどの我々の力作です！と喜んでいた。
鏡を眺めながらあまりの変わり様に惚けているとタイミングよくノックが聞こえる。メイドが代わりに扉を開けると、トントンとオスマンが顔を覗かせた。
「Aちゃん準備でき……これは……。」
『トンちゃん、オスマンさん！お待たせしています。』
Aが振り返ると、2人は目を見開いてトントンは少し顔が赤くなっていた。オスマンは上機嫌で彼女に近づき、そしてその後ろからトントンがゆっくりと歩いていった。
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零歌 - え、うますぎでしょ！？ 憧れます‼ 続き、待ってます、！ (2023年3月31日 6時) (
レス) @page36 id: 2cc0278ca8 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメル(プロフ) - 面白いところで終わってしまった…！！これからも、気長に作品更新を待っているので無理のないようにしてください！いつでも待ってますから！！！ (2022年8月17日 9時) (レス) @page36 id: 803f58ab86 (このIDを非表示/違反報告)
歴(プロフ) - 小雨さん» こんな更新停滞小説にコメントありがとうございます神作品などありがたいお言葉まで！！そのうちひょっこり現れたらまた楽しんでいただければと思います。 (2020年11月22日 17時) (レス) id: 957608dc41 (このIDを非表示/違反報告)
小雨 - 歴さん。こんにちは！いやー見た瞬間に神作品だと分かりました()更新無理しないでください！出来るときにフラッと帰ってきて下さいね！それまでのんびりと待っておきます！ (2020年11月9日 10時) (レス) id: 459de324fd (このIDを非表示/違反報告)
歴(プロフ) - めっぴぃーさん» こんな更新されてるかも分からん作品にありがたいコメントありがとうございます。のろのろ具合は変わるかわかりませんが、気長に待っていただければと思います。 (2019年1月5日 2時) (レス) id: 957608dc41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歴 | 作成日時：2017年8月15日 21時
