悪食マフィアの気持ち、知ってます？（Part すりーだお） (ページ27)

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黒の時代の終盤が始まるページ27

太「そうだ織田作、写真を撮ろうよ」

織「何故いきなり写真なんだ？」

始まった

織田作の命日まで後少し・・・

カウンター越しに様子を見る

安「ロキ君も是非」

『僕はいいよ、仕事あるし』

太「記念に撮ろうよ。ね？」

『・・・お好きにどうぞ』

安吾は「素直じゃないんですから」なんて事言いながら

僕がカクテルを作っている所を写真に収めた

そのカクテルは僕の分

もうこれで、今日の仕事は終わりだ

最後に氷細工を入れ、カウンターに置く

太「ロキくんもみんなで撮ろうよぉ～」

『さっきので十分です』

織「なら仕方ないな」

少し残念に思いながら、一番端の席に腰掛けようとした時

突然織田作が

織「尾崎、お前はどうする。」

と、声をかけた。

安「ロキくんが駄目なら仕方ないですが、

尾崎さんにはまだ聞いて居ませんでしたね」

上手い事言うじゃねぇか

異能を解除し、尾崎楓幹部に戻る

『そうさせて貰おうかな』

太「やった！楓ちゃん私の隣！」

『嫌だ、織田作の隣』

安「太宰くんと織田作さんの間は…」

『太宰の隣はとにかく嫌』

そう行って織田作の隣に座る

こうしている間にも織田作の残りの命の時間は

無情にもこの運命に蝕まれ続けている

織「尾崎、どうかしたのか？」

織田作が僕の顔を覗き込み乍ら問う

『・・・名前で呼んで』

織「一体な…」

溢れそうな涙を堪えて、もう一度

『名前で呼んで、楓って。君の・・・』

君の命の灯火がまた僕の前から消え去ってしまうその時まで

僕はずっと君の隣に居たいけどそれはきっと叶わないから

せめて最期くらいは名前で呼び合って居られるような・・・

その後、安吾は行方不明に、織田作は命を狙われ、太宰は真相を探り始めた

＿＿＿＿楓ちゃん

何でしょう首領

＿＿＿＿君に一つ頼みたい仕事がある

仰せのままに

＿＿＿＿この仕事はきっと、君をズタズタにしてしまうかも知れないのだが…

構いません、お気になさらず

＿＿＿＿本当に良いのかい？

・・・仕事の内容は

＿＿＿＿ミミックという輩が最近我々の縄張に入り込んで来たのは知っているね？

はい

＿＿＿＿彼等は私が招き入れた。異能特務課とね

…

＿＿＿＿あまり驚かないね。

知っていましたから、ずっと前から

＿＿＿＿・・・まぁいい、君に頼みたいのはねぇ…