悪食マフィアの気持ち、知ってます？（Part すりーだお）

帰還 ページ15

抗争の仲裁、回収。

使える人材探し、勧誘。


この作業をするのに一体どれくらいかかったか・・・

約２年。







『ねぇ、僕が２年以内に帰って来るのにどんだけ苦労したか、分かってる？』


森「勿論。報告書の量で一目瞭然だ。

ポートマフィアの収入の殆どは太宰君と君に依る物だからね。」


『ふーん・・・』






僕は今、森さんと画面越しに話している。

但し、僕は今仮面をつけている。素性を知られない為、顔を隠し、容姿も変えた。







森「と言うか、毎回よく変わっているね。まるで別人だよ。」

『まぁ、一応全部変えてるつもりだからね。・・・・・彼を騙したのと、同じ方法でね。』



森「・・・早く中原君に会いたいかい？」

『Aは会いたがっている。』



森「？」


『貴族は「「会ったとしてもどうせ気付いてくれないんだろ？」」

ってツマラナイド正論を奴に投げ付けてる。どーせ貴族の意地とかだろ。』



森「(･_･;」

『まー僕は・・・・・やっぱ何でもない。』


森「何で？！」

『うるせぇ。って事で明日そっち行くから。完全帰還だから。』




＿＿＿＿＿___＿＿＿＿




さとるくん僕、さとるくん。今、君のいる建物の目の前にいるよ。


一同「「「「いや、誰。」」」」


さとるくん『僕、さとるくん。今ねぇ、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』




LINEで送られた音声に重なって、誰かの声が聞こえたような気がした。




・・・さとるくんですあ、ごめん。間違えたわ



太、中「「は？！何を？！」」

森「これ、多分楓ちゃんだよね？」

尾「多分そうじゃろう。」




その後、いくら待っても来なかったので、双黒は一回ばいばい。

で、尾崎と森だけになった時・・・





『今君の背後に居るんだ。』

森「？！」

尾「楓！」





母さんの真後ろに立った。

勿論、容姿も、声も、全て元に戻した。

変わって居る事と言えば・・・年齢。




尾「楓・・・良く戻った。」


母さんは僕を強く、抱き締めた。





尾「こんなに成長しおって・・・」

『ただいま。母さん』



出張中、僕の様子がわかったのは森さんだけだった。

母さんの様子は、僕でも分からなかった。





森「久しぶりに帰ったのだから、双黒に会ってきたらどうだい？」

『いや、それよりも今は・・・織田作の側に居なくちゃ。』






その最期を見届けるまで＿＿＿＿＿

「太宰、中也、十五歳」のネタバレ注意→←出張

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す