6 ページ6
今日も物理がある
私はいつもどうり屋上に行く予定だったのだが……
「お、Aさん、最近授業出ていないから心配したんですよ
その様子なら今日は出られそうですね」
物理の先生に出会ってしまった
もう逃げす訳には行かない
行くしかないのか、と、覚悟を決める
ちゃんと言おう、そして今日で終わらそう
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして物理の授業になった
授業中は特に変わったことは無かった
そして、授業が終わり、あやとかりんと帰ろうとした時
「あ、(苗字 )さんちょっといいかな?」
『……はい』
『あや、かりんちょっと先に行ってて』
あ「わかった」
か「頑張ってね」
あやとかりんに心配はかけたくなかったから、相談もしなかった
『うん』
そして連れていかれたのは物理の準備室
「ここにあるものをあの棚に綺麗に並べておいてくれるかな?」
『はい』
「最近どうだ?」
『いい感じです』
コト、と棚に並べている間
先生はいやらしい手つきで胸や腰を触ってくる
『……あの!』
「どうした?」
『セクハラやめてください、教育委員会に訴えますよ』
声は震えていて、時々裏返っている
「ほぉ、Aも言うようになったな
そんな反抗的な口も開けないようにしてやろうか」
ドンッ
私は先生に机に押し倒される私のネクタイを外す音から
これから何が始まるのかが鮮明にわかった
『やめてください!』
手で胸板を押して出ようとするが
ピクリとも動かない
こわい、という感情が私の中を埋めつくしていた
助けて……
なんとなく葛葉くんのことが思い浮かんだ
バンッとドアが開く
「何してるんすか、通報しますよ」
そこに居たのは葛葉くんだった
342人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しろあん | 作成日時:2023年1月28日 22時