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「ちょっと静かに！！！」
そんな委員長の声でみんなの話し声は少し静まる
「じゃあ決めていくから、まずリレーから…」
まずは立候補でしたいところを決める
すると突然左前の葛葉くんがぐるりと後ろをむく
「Aさんと、ローレンなにやんの？」
『……玉入れとか？』
「玉入れマ？」
『ローレンは？』
「俺はリレーと応援団と騎馬戦」
『多いねぇ』
「え、ガチで多くない？？」
「え、くっさんは？」
「俺ー、玉入れ」
『一緒じゃん！』
「おぉ、勝つぞ」
『うん！』
体育祭が少し楽しみになった
「え、まって、くっさん運動できるやん！」
『え、そうなの？』
あんまりイメージないけど...
「えー、」
「委員長！まだなんか余ってるとこある？」
「あ、誰か入ってくれる？丁度借り物競争が余ってるの 」
「くっさん入れといて！」
「分かった」
気がつけば葛葉くんの出場競技が増えていた
可哀想だけど
葛葉くんが運動している姿を見れるのは嬉しい
「え、私葛葉くんに応援団やって欲しいー！」
「私も！」
「葛葉くんやってくれない……？」
女の子たちはどんどん葛葉くんに近づいていく
「ｯｽｰ...ぁの...」
葛葉くんの人見知りが発動していると
「えー、いいじゃん、やろうよー」
イブラヒムくんがそういう
どうやらイブラヒムくんも応援団に入らされたらしい
「ずはもしよー」
不破湊くんも便乗する
「えー、」
葛葉くんが迷っているところに一言、
「あぁ、くっさんびびってんだ？」
「あぁ、じゃあいいよ、大丈夫」
「俺ら頑張るから」
そんな見え見えの挑発に乗るか...？なんて思っていると
「はぁ？びびってねぇよ、やるだろ」
即
どうやら葛葉くんは煽りに弱いらしい
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作者名：しろあん | 作成日時：2023年1月28日 22時
