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私が恋をしていたことに気づいてから早1週間
まだ葛葉くんに会いに行けてません
だって!どんな顔して会えばいいんだよ!
こっちは!!初恋なんだよー!!!!
と、心の中で言い訳をする
これは、質問するしかないかな
「「好きな人が出来たぁ?!」」
『ちょ、うるさいって!』
あ「あ、ごめんごめん」
か「いやこんなの落ち着いてられないよ!」
『落ち着いてくれ……』
か「で!誰なの?!」
あ「やっぱりローレンくん?」
か「いや、最近イブラヒムくんとも仲良いよね?!」
『イブラヒムくんは委員会一緒なだけ……』
『ってそうじゃなくて!』
『好きになったのはいいとして
どんな顔で会えばいいのかわかんないんだよ〜』
あ「可愛い悩みだねぇ」
か「ウブだねぇ」
相談しなきゃ良かった…
あ「そんなの流れにまかせたら大体のことはどうにかなるよ」
か「うんうん、好きなことを隠す必要なんてないしね」
『なるほど……』
じゃあ今日行こうかな、なんて思っていると
教室のドアが開いた
……
教室の空気が一気に変わった
「葛葉じゃん」
「ずは〜来たんだ〜」
「くっさん!」
「え?!葛葉くん来るの?!」
「え、もっとメイクしてくればよかったー!」
ざわざわがおおくなる
『あや、あれ...』
あ「あぁ、あんた知らないもんね、葛葉くん、理事長の親戚で
サボっても別に留年とかしないの、でもあのルックスでしょ?
だから出会えた日はラッキーなの」
そうだったんだ
か「あの3人と仲いいよー」
ぱちり、と目が合う
おはようって意味でとりあえず手を振ってみた
すると控えめに振り返してくれた
『っっ』
こんなに日常のことでときめいてしまうんだから
恋の力ってすごいなって思う
か「え?!ちょA?!」
『ん?』
あ「ん?じゃないよ!」
『授業始まっちゃうよ?』
まだざわざわしていた教室は先生の
「席つけー」という声で静まった
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作者名:しろあん | 作成日時:2023年1月28日 22時