ep.142 ページ45
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「A、あなた……」
「"酷い顔よ、ゴーストみたいだわ。無理しないで医務室に行くべきよ"」
ハーマイオニーはさらに目を見開き、シャツのボタンに手をかけた状態で固まった。
「開心術？でもそれって＿＿＿＿」
「"大人の魔法使いでも難しい、莫大な魔法力が必要"」
「やめて、読まないで……最近魔法が得意になったのは、そういう理由？」
「必要の部屋でこっそり猛特訓したのかも」
口の端を吊り上げてはぐらかすAに、ハーマイオニーは眉を顰めてベッドにどさっと座った。
「茶化さないで。でも、どうして……？急に魔法力が増えるなんて聞いたことがないわ」
「難しく考えすぎるのがあなたの悪い癖よ。単純にあの人たちの遺伝が出るのが遅かっただけ」
納得したように何度か頷くと、ハーマイオニーはローブを羽織って談話室に降りていった。
溜息をつきながら手鏡を覗き込むと、虚ろな目がこちらを見返した。
青白い顔に色濃い隈、マートルの方がよっぽど健康的に見える。
何度目かわからない溜息をついてコンシーラーとチークを手に取った。
魔法のチーク＿さっとひと塗りで好きな顔色にしてくれる＿を塗り終えたところで、突然耳元で じじ と機械音が鳴り、Aは飛び上がった。
振り返っても誰もいない。
はっと思い至ってピアスに触れると、待ち侘びていた愛おしい人の声が流れ込んだ。
「あーあー、聞こえてんのかこれ……まあいいや」
きこえてる と小さく返事をしたが、どうやら一方通行のようで、彼には届かない。
「きっと俺の子猫ちゃんは寂しがりやだから毎晩俺が恋しくて泣いてるだろうけど、それが自分だけだと思うなよ？
俺もまだ数日しか経ってないのにもう会いたくてたまらない。休暇は絶対に来てくれよな……おっともう時間だ、愛してる。また」
制限時間があるのか、最後はぷつりという音にかき消された。
Aは眉を下げて微笑みながらぼろぼろと涙を零した。
その滴を拭ってくれる暖かな手はそばにいない。
それでも、彼が自分を想ってくれているという事実だけで心が息を吹き返そうとしている。
大広間に降りたAはジニーの隣に座り、トーストに手を伸ばした。
ジニーは目を丸くした。
ここ最近のAは朝を温かい紅茶で済ませていたからだ。
「珍しいこともあるのね」
「今日はそういう気分なの。今ならアンブリッジとも戦えそうな気がする」
それはやめてね と釘を刺し、ジニーはくすりと笑った。
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マニ。(プロフ) - ちとせさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話したいのですが嫌じゃなければ💦、これからも更新応援します💝 (2月8日 12時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - くろみさん» ただいまです〜♡お互いもうすぐスタジオツアーでしょうか！？全力で楽しみましょうね〜〜🪄︎︎✨ (10月30日 23時) (レス) id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - お返事遅くなりすみません(>_<)長い間お待たせしました！完結まで見守っていただけたら嬉しいです♡ (10月30日 23時) (レス) id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - ダリアさん» ありがとうございます、励みになりました！どうぞ完結までお付き合いください♡お返事遅くなりすみませんでした(>_<)💦 (10月30日 23時) (レス) @page8 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
くろみ(プロフ) - おかえりなさい♡私も再来月スタジオ行くので双子モチベ上がってます✊💞ゆっくりで良いので更新楽しみにしてます🥲 (9月22日 23時) (レス) id: ad8712394d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせ | 作成日時：2023年2月20日 15時
