ep.112 ページ15
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ひとしきり2人の口論を見終え＿結局どっちが勝ったのかは分からなかった＿Aが広間に戻ると、一通の手紙を置いて黒いフクロウが飛び去るところだった。
「あ……リーマスからだわ」
「君、ルーピン先生のことリーマスって呼んでるの？」
わかりやすく弾んでいるハリーの声にハーマイオニーと目配せをして、Aは小さく笑った。
「あの人、シリウスとあなたの関係を羨ましがってるのよ。一時期はずっとパパって呼ばせたがっていたけど、諦めたみたい」
Aは手紙をローブのポケットに仕舞い、立ち上がった。
「どこ行くんだ、今日は昼まで空き時間だろ」
「どうして私の時間割を把握しているの？……ただの散歩よ、最近は座学ばっかりで嫌になっちゃう」
ハーマイオニーの口が
*
二人はただただ、無言で湖のほとりを歩いた。
時折フレッドが思い出したように身を屈めて頬やこめかみにキスを落とすのがおかしく、幸せだった。
「泳ぐ？」
「泳がない。だってもう10月よ」
Aが笑うと釣られたように目尻を垂らして笑うフレッドに胸が締め付けられ、口からほろりと言葉が零れた。
「フレッド」
「んー？」
「愛してる」
「いきなりだなあ、ハニー」
「言われたら返さないといけないんじゃなくて？」
フレッドは声を上げて笑い、細く柔らかな体をめちゃくちゃに抱き締めた。
「愛してる、心の底から」
髪をぐしゃぐしゃかき混ぜると、いやあ と言いながらくすくす笑うのが可愛くて、フレッドはAの唇に噛みついた。
「なんなんだよ本当に、こんな可愛い子を置いて卒業したらすぐ誰かに食われちまいそうだ」
「私をN.E.W.Tの勉強をさぼる口実にしないでくれる？」
フレッドは大袈裟に首を振って額に手を当てた。
一昨年受けたO.W.Ls試験の結果を未だに母親が根に持ってことある事に持ち出してくるのだ。
フレッドとジョージの夢にそんなものは関係ないというのに。
「Aは将来魔法生物学者になるのか？」
苦し紛れのフレッドの問いにAはきょとんとした顔をして、「考えたこともなかった」と答えた。
「特にやりたいこともないし、卒業したらあなたたちのお店で働かせてもらおうかしら」
「おっそりゃあいいね、こんなに可愛い看板娘がいたら繁盛するだろうさ」
一瞬湖風が吹き、二人は首を縮こませていそいそと校舎に帰った。
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マニ。(プロフ) - ちとせさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話したいのですが嫌じゃなければ💦、これからも更新応援します💝 (2月8日 12時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - くろみさん» ただいまです〜♡お互いもうすぐスタジオツアーでしょうか！？全力で楽しみましょうね〜〜🪄︎︎✨ (10月30日 23時) (レス) id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - お返事遅くなりすみません(>_<)長い間お待たせしました！完結まで見守っていただけたら嬉しいです♡ (10月30日 23時) (レス) id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - ダリアさん» ありがとうございます、励みになりました！どうぞ完結までお付き合いください♡お返事遅くなりすみませんでした(>_<)💦 (10月30日 23時) (レス) @page8 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
くろみ(プロフ) - おかえりなさい♡私も再来月スタジオ行くので双子モチベ上がってます✊💞ゆっくりで良いので更新楽しみにしてます🥲 (9月22日 23時) (レス) id: ad8712394d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせ | 作成日時：2023年2月20日 15時
