ep.102 ページ5
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それはそれで とモゴモゴ言っているシリウスにAはカップを どん と音を立てて置いた。
「私には恋人がいるので、ハリーに限らずその人以外には特に魅力を感じないわ」
「____おい今の聞いたか」
「ああ、よーく聞こえた」
その密やかな声が聞こえた瞬間Aは顔を真っ赤にして立ち上がり、勢いよくドアを開けた。
「私は止めたわ、盗み聞きは良くないって」
「オーケー、わかってるわジニー」
Aは大きくため息をつき、背伸びをしてフレッドとジョージの頭を叩いた。
するとぷりぷりしているAの前に子供たちを押し退けてモリーが立ち、一瞬躊躇った後にAを抱きしめた。
Aが目を白黒させていると、モリーの肩越しにビルとルーピンがウィンクをしているのが見え、Aは ふふ と笑った。
*
モリーに促されるまま階段を上がって右奥の部屋に入ると、少し古びているが綺麗に整えられたベッドがあった。
ゆっくりとシーツの上に腰を下ろして煤けたブルーの天井を見上げていると、シュッ という音と共ににやけ顔のフレッドが現れた。
「そうだった、あなたってもう成人なのね」
「君もだろ？」
「私はまだ匂い付き。姿くらましも出来ない」
可哀想に と泣き真似をしてみせるフレッドの足を蹴り、Aはベッドの少し左に寄ってやった。
「会いたかった？」
「少しはね」
「まったく、素直じゃないな」
言葉と裏腹に柔らかく微笑むAの垂れた目尻に軽くキスをすると、フレッドは長く伸びたAの髪を指で遊んだ。
「髪、切ったのね」
「おふくろが邪魔くさいってバッサリな…残念？」
「少しだけね…でもすっきりしててこれはこれでいいわ」
顕になった耳と項をゆっくりなぞると擽ったそうに身を捩り、「誘ってるのか？」とにやりと笑われ、Aは首を横に振った。
「襟足を触るのが好きだったから少し寂しい」
Aの細い指先が首元の髪を梳くのを合図にフレッドはAに顔を近づけたが、あと数センチというところでまた シュッ という音が鳴った。
「夕食だぞ」
「空気を読めよ相棒！」
顔を歪めたフレッドにジョージは肩を竦め、その間にAは扉の外にいたジニーの手を取ってさっさと下に降りてしまった。
「さては聞いてたな？」
「なんのことだか」
そう言いながら手に持った"伸び耳"をわざとらしくポッケに隠したジョージの尻を膝で蹴ったフレッドは拗ねたような顔でダイニングに降りていった。
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マニ。(プロフ) - ちとせさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話したいのですが嫌じゃなければ💦、これからも更新応援します💝 (2月8日 12時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - くろみさん» ただいまです〜♡お互いもうすぐスタジオツアーでしょうか！？全力で楽しみましょうね〜〜🪄︎︎✨ (10月30日 23時) (レス) id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - お返事遅くなりすみません(>_<)長い間お待たせしました！完結まで見守っていただけたら嬉しいです♡ (10月30日 23時) (レス) id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - ダリアさん» ありがとうございます、励みになりました！どうぞ完結までお付き合いください♡お返事遅くなりすみませんでした(>_<)💦 (10月30日 23時) (レス) @page8 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
くろみ(プロフ) - おかえりなさい♡私も再来月スタジオ行くので双子モチベ上がってます✊💞ゆっくりで良いので更新楽しみにしてます🥲 (9月22日 23時) (レス) id: ad8712394d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせ | 作成日時：2023年2月20日 15時
