ep.76 ページ28
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第一の試練当日、Aは朝から緊張で何も食べようとしないハリーの口に無理やりトーストを突っ込み、フレッドたちとともに会場に向かった。
セドリックを応援する垂れ幕やクラムのファンの旗などに混じってハリーを侮辱するような内容のものもあったが、それはジニーとハーマイオニーが全て魔法でハリーの名前の部分を製作者の名前に変えていた。
「さあ、賭けて賭けて！」
「本命はクラムだよ！フラーのオッズは10倍！」
ジョージが持っている、金貨が4つに分けられてたんまり入っているバッグを覗き込み、Aは2人の顔を見上げた。
「オッズって何？」
「そうだな、例えば君がフラーに1ガリオン賭けたとする。フラーのオッズは10倍だから、フラーが勝てば君は10ガリオン貰える。期待されてないやつほどオッズが高くなる。オーケー？」
「オーケー、理解したわ。じゃあ私ハリーに2ガリオン賭ける」
「あなた本気？本当に二人によく似てきたわね！」
ハリーを励ましに行った控え室から帰ってきたハーマイオニーは、双子の鞄に金貨を2枚放り込むAを見て非難するような声を上げた。
ハリーのことが心配で堪らないようで、手は今にも血が滲みそうなほど握り締められている。
「本気よ、これはハリーを応援する気持ちだもの……たぶん……＿＿＿ハリーのオッズは何倍？」
「A！」
「8倍だ、勝てば16ガリオン」
「最高」
「A！！！」
Aがカッカと怒るハーマイオニーを宥めていると地面が揺れるほどの歓声が湧き上がり、セドリックがフィールドに入ってきた。
「そういえば昨日セドリックと何話してた？」
セドリックがドラゴンの後ろの大岩をラブラドール犬に変えてドラゴンの気を引き、機を伺っているのを面白くなさそうに見ながら、フレッドはAの腕を引いた。
「セドリックと？＿＿あなたどこから見てたの？」
「今は俺が聞いてる。何してたんだ？」
「別に…………試練の前日でナーバスになってるから少し励ましてほしいって言われて、そうしただけ」
「あんな近い距離で？」
「近くないわよ、箒一本分くらい離れてた」
フレッドは鼻を鳴らして、フィールドを覗き込んだ。
ちょうどセドリックが頬に火傷を負いながらも金の卵を取ったようで、爆発的な歓声が響いている。
Aがセドリックに拍手を送ると、フレッドはちらりとAを見たきり、次に入場したクラムに指笛を吹いた。
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ちとせ(プロフ) - Rrrrさん» コメントありがとうございます。はい、もちろん……(；；)ただ(私の解釈での)ハッピーエンドにはなりますのでご安心ください(？) (3月9日 9時) (
レス) id: 12c0d6c6fa (このIDを非表示/違反報告)
Rrrr(プロフ) - 最近読み始めた者なのですが救済等は無いのであれば、フレッドもちゃんと…? (3月9日 6時) (レス) id: eeb020f16b (このIDを非表示/違反報告)
赤田 - すごい、悪役令嬢的なことになっても、吹っ飛ばしてる、すごい。 (2023年3月8日 19時) (レス) @page45 id: 3d88a3b324 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - 村民さん» ありがとうございます♡♡読み返していただけたなんて、とっても嬉しいです(><)フレッドくんのかっこよさの10000分の1も表せていない気がするのですが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです( ¨̮ ) (2023年2月20日 12時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
村民(プロフ) - 初めまして！好みのお話で最近フレッドにハマった事もあり1日で何度か読み返させてもらいました！続きも楽しみにしてます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (2023年2月20日 5時) (レス) @page47 id: 82c45efafd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせ | 作成日時：2023年2月13日 13時
